ここでは「他でもない」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「他でもない」とは?
「他でもない」は、それに他ならないという意味になる表現です。
口語、文章は問わず、「その負担は他でもない当社に掛かってきます」などとビジネスシーンで用いられることも多く、この表現の後に続ける対象が正にそれが対象だという使い方になります。
それを強調するために用いる表現になるので、上の使い方を見ても分かりますが、この「他でもない」の部分がなくても言わんとすることは一緒です。
よって、この表現を遭えて使うということは、それだけ後に続ける内容が大事だと言っていると考えてください。
「他でもない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「他でもない」は、そういうことになる(なった)という解釈で使うこともできます。
大筋の意味では一緒ですが、「それをやることになったのは、他でもない私です」といったような使い方がそれにあたり、この場合はあまりそれを歓迎していないというニュアンスが伺えます。
むしろ、やらされることになったとも捉えることができ、この手の使い方をすることも少なくありません。
また、それしか(対象が)ないと用いる場合もあり、「こんな製品を開発できるのは、他でもない○○社だ」のように使った時がそれになります。
「他でもない」を使った例文
・『ここで言われている業界最大手とは、他でもない当社のことになる』
・『担当になるのは他でもない○○さんです。この分野では社内に右に出るものが居ません』
「他でもない」の類語や言い替え
・『もちろん』
「他でもない」は、この「もちろん」と言い替えられる使い方も多く、上の例文は2つともこちらに言い替えても意味するところは同じです。
前述の説明のそれしかないという使い方になる場合に向いており、その意味で少し柔らかく用いたい時にはこのように使うといいでしょう。
まとめ
「他でもない」は、正にそれが対象だ、その他の対象がない、という使い方になります。
そういうことだと半ば諦めの意味から用いることもありますが、その場合や自分や自社などを対象にした自虐的な使い方になり、そちらもまま見聞きする用い方です。