この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「他意はございません」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「他意はございません」とは?
「他意はございません」における「他意」は「他の意図や他の意味」を指す言葉です。
また「ございません」は「ありません」の「ある」を丁重語の「ござる」に換えて、より丁寧な敬語表現としたフレーズです。
したがって、「他意はございません」は「他の意図や他の意味はない」との意味の敬語表現となります。
「他意はございません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「他意はございません」は、自分の述べた話や、行った行動に何の裏もないことを表現するフレーズです。
例えば、親しい方にお世話になったからと、普段とは違った丁寧で改まった言葉でお礼を述べると、相手の方は何か違ったとんでもないお願いをされるのではないかと勘繰ったりします。
また女性が夏になり暑くなったために髪の毛を短くカットすると、失恋したのではと勘繰られたりすることもあります。
そんな際に、言動の理由を説明し、その上で「他意はございません」と添えて使われるのです。
説明した通りで、勘繰られる様な裏がないとの意味で使われるのです。
もちろん、「他意はございません」とのフレーズを使っているからと言って、本当に他意がないかは分かりません。
もしかして言葉の裏に何か隠していることも考えられます。
しかし、「他意はございません」とのフレーズを使いながら、実際には他意があることがバレた場合には、嘘をついたことになり、そんなことを繰り返していると信頼を失ってしまう可能性があり注意が必要です。
「他意はございません」を使った例文
・『他意はございませんので、心配はご無用です』
・『この件は、お話しした通りで特に他意はございません』
「他意はございません」の類語や言い換え
「他意」の類語としては「深い意味」や「別の意図」や「下心」や「裏表」や「腹蔵」等が挙げられます。
したがって、「深い意味はございません」や「別の意図はございません」や「下心はございません」や「裏表はございません」や「腹蔵はございません」等と言い換えることが出来ます。
「他意はございません」の一般的な表現は「他意はない」で、敬語表現としては「他意はございません」の他に「他意はありません」と言い換えることも可能です。
まとめ
「他意はございません」は「他の意図や他の意味はない」との意味の敬語表現です。
言動に勘繰られるような裏などないとの意味で使われるフレーズです。