多くの業務は、経験あってこそという場合が多くあります。
「以前の経験をふまえて」というフレーズもありますが、これは業務の改善にも関わることがある表現です。
どんな場面で使っていくかなど、気になるところを確認してみましょう。
「以前の経験をふまえて」とは?
これまでに自らが経験した出来事を前提として、今後に何をして行くのかなどを述べる時に使われている表現です。
「以前の経験をふまえて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
新たなプロジェクトを推進することになったり、今の仕事を改善する機会に出くわすことがあります。
そのような場面で「以前の経験を踏まえて」を使って、今後に自分が何をしていくかを伝えることができるでしょう。
これを用いる場合は、「過去に対処したことがあるので」などのように、その以前の経験が何かを説明することもできます。
またこのフレーズの後には「改善してまいります」などの相応しい言葉をつなげることが可能です。
「ふまえて」は踏まえてのことですが、漢字を使わず平仮名とすることで、柔らかい印象になり読みやすくする効果を出しています。
ただ全体が敬語の形ではないので、場面によっては言い替えが必要かもしれません。
「以前の経験をふまえて」を使った例文
・『私は過去に似た状況に対処したことがありますので、以前の経験をふまえて対処してまいります』
・『以前の経験をふまえて、業務の改善に努めて行こうと考えています』
「以前の経験をふまえて」の類語や言い替え
「以前の経験をふまえまして」は、丁寧語の「ます」を用いることにより敬語とした表現です。
「以前の経験を考慮いたしまして」は、よく考えることを表す「考慮」を用い、するの謙譲語「いたす」を使ったうやうやしい表現となります。
「過去の経験を活かしまして」は、効果的に使う意味がある「活かす」を用いた形です。
また以前の部分については、「過去」「これまで」「従来」などの言葉を使っても似た意味とできるでしょう。
経験については類語である「体験」や、見知ったことを表す「知見」を用いることも適切です。
まとめ
これまでの経験したことを前提として、今後に何をするか述べるに際し、「以前の経験をふまえて」を用いることができるのでした。
新たなチャレンジ、業務の改善などを話す上でも最適です。
敬語にする場合、「考慮いたしまして」などを用いた表現なども考えてみて下さい。