ここでは「何とか」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「何とか」とは?
「何とか」は、2つの意味で使われています。
まず1つ目は、失念してしまった誰かの名前、何かの名称などに対して用いる場合で、“量子コンピュータ”という名称を忘れてしまったとします。
そんな時に、「それは確か、何とかコンピュータという名称だったと思います」のように、失念した部分を補うために使います。
もう1つは、どうにか、という意味になり、「何とか都合をつけてもらえませんか」と誰かに用いると、どうにかして都合をつけて欲しいと言っており、「何とかなりました」とすれば、どうにかなったと言っているという具合です。
「何とか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「何とか」は、先のような2つの意味で用いられる表現です。
忘れてしまった何かの代わりに使う場合には前述のような用い方になりますが、それが人の名前の場合には、相手によっては失礼になってしまうので注意してください。
そちらに対して用いる「何がし」という表現もあり、下の名前を忘れてしまった場合に、「確か、田中何がしという名前だったと思います」などと使うことができます。
直接人名を対象にする時にはそちらの方が向いているため、特にビジネスシーンではあまりこの「何とか」とは使わない方がいいでしょう。
「何とか」を使った例文
・『はっきりとは覚えていないのですが、○○県の何とか島という名前だったと思います』
・『ご相談させていただきますが、この部分も当初の予算内で何とかなりませんか』
「何とか」の類語や言い替え
・『何とも』
こちらは「何ともなりません」とすれば、どうにもならないという意味になり、「この結果は何ともです」とした時には、その結果について憂いています。
つまり、あまりよくない状況、結果などを表現するために用いられており、「何とも言えません」と使うと、どうとも表現できないといった解釈になります。
まとめ
「何とか」は、失念してしまった何かの名前の代わりに用いる場合と、どうにか、という意味で使うことができます。
前者では直接人の名前の代わりに用いると失礼になることがあるため、「何がし」と言い替えて使う方が向いており、商品名や建物、場所などに対してよく使われています。