ビジネスでは、何らかの制約の中で活動することが多いのが現実かもしれません。
今回の「余儀なくされる」もそのような環境の中で使われるフレーズであり、これより解説していきたいと思います。
「余儀なくされる」とは?
「余儀」は「よぎ」と読みます。
意味は「他に取るべき方法や選択肢」です。
「なくされる」は「無くす」の受け身表現であることから、「余儀なくされる」で「他の選択肢を無くされる」という直訳になります。
つまりこのフレーズは、「余儀なくされる」の前の内容について、自分の意思とは無関係に「〜他に選択肢がなくなる」または「〜を事実上強制される」という内容を意味しているのです。
「余儀なくされる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
何らかの理由で、ある方法や選択肢以外を選ぶことが出来ないという状況を表現するのに用います。
例えば、仕入先が限定されているので、相手からの値上げ要求を受け入れるしかない場合、「仕入先からの値上げの申し入れについて受諾を余儀なくされる」と表現します。
「余儀なくされる」を使った例文
それでは、他に考え得る例文を挙げてみましょう。
・『悪天候により、開始時間を遅らせることを余儀なくされる』
・『不景気により事業規模の縮小を余儀なくされる』
「余儀なくされる」の言い替え
「それ以外に選択しようがない」という意味合いのフレーズですので、その意味を出せるかどうかが言い替えのポイントになります。
・「〜以外の選択肢がなくなる」
シンプルに元のフレーズの直訳的な表現で代用します。
・「〜せざるを得ない」
「〜するしかない」という、頻出のフレーズです。
・「〜するより他ない」
こちらも「〜するしかない」という内容でよく使われます。
まとめ
「余儀なくされる」とは、このフレーズの前の内容以外の選択肢がないことを意味し、ある選択肢を取らざるを得ないことを表現するフレーズです。
