ここでは「余寒厳しき折」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「余寒厳しき折」とは?
「余寒厳しき折」は、暦の上で春を表す「立春」を過ぎてもまだ寒い中、という意味になります。
そのような時期に用いられる挨拶表現で、例年2月4日頃になる「立春」の後から、次の暦になる「雨水」の2月19日頃までに用いられています。
使い方として、冒頭の挨拶文に用いる時と、文末の締めとして使う場合があり、前者では「余寒厳しき折、いかがお過ごしのことと存じます」などと続けて、無難な文頭の挨拶に用いられます。
ビジネスシーンにはあまり向いていませんが、そちらで使えないこともないため、この時期に他社を相手に用いる場合があります。
「余寒厳しき折」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「余寒厳しき折」は、先のようにビジネスシーンで使えないこともありませんが、その場合には冒頭の挨拶文で用いる時に限ります。
表現として文末にも使うことができると書きましたが、そちらは個人的に使う時に限る用い方で、立春を過ぎたとはいえ、まだまだ寒い中なので、身体には気をつけてくださいといった文章を作り、それを文末の締めとして用います。
注意点として、この手の冒頭と文末に使える表現は、同一文章においてそのどちらか一方でしか使えないので、それを覚えておきましょう。
「余寒厳しき折」を使った例文
・『余寒厳しき折、お元気で過ごされていますか』
・『余寒厳しき折、くれぐれもお身体にはご注意ください』
・『余寒厳しき折、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます』
「余寒厳しき折」の類語や言い替え
・『寒さ厳しき折』
こちらは1月中旬から「立春」を迎える前までに用いられる表現になります。
それを過ぎての寒さを「余寒」と使うため、一番寒い頃だという意味になり、同様に冒頭の挨拶文、または文末の締めに用いることができ、その後者はプライベートな場合だという点も一緒です。
まとめ
「余寒厳しき折」は、「立春」を過ぎてもまだ寒いという中、といった意味で用いられます。
その2月4日頃から暦で次になる「雨水」までの間に使われており、冒頭の挨拶文、または文末の締めのそれに用いられる表現で、ビジネスシーンでも前者で使うことができます。