ここでは「先般懇意にしていただき」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「先般懇意にしていただき」とは?
「先般懇意にしていただき」は、この前は親切にしてもらい、という意味になります。
最近はずっと、といった解釈で用いてもよく、「先般懇意にしていただき、誠に感謝しております」などと丁寧に使う表現になるため、ビジネスシーンでよく用いられています。
口語向けではないので文章で使われており、それほど遠くない時期に親切にしてもらったことへのお礼になります。
そういった相手へのメールの文頭を飾るいいクッションになる表現なので、この後に本題へと入るといった具合です。
「先般懇意にしていただき」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「先般懇意にしていただき」は、ビジネスシーンでの取引先になる相手に対して使うことが多いです。
先の取引のことを指して用いたり、いつも注文をもらっているような相手には、連絡の都度使われることもあり、そのような用い方をしても特に問題ありません。
何らかの取引が絡まない相手にはあまり適していないため、そういった使い方になると考えていいでしょう。
ただし、一度のそれの後に使うには少し仰々しいため、何度か取引がある相手に用いることが多い表現になります。
「先般懇意にしていただき」を使った例文
・『先般懇意にしていただきまして、感謝の念に堪えません』
・『先般懇意にしていただき、誠にありがとうございます。今回も前回と同様、月末までに納品いたします』
「先般懇意にしていただき」の類語や言い替え
・『いつもご贔屓にしていただき』
ビジネスシーンで取引先が相手になるメールの文頭では、このようにもよく使われています。
意味としてはほとんど一緒で、「いつも」としていることもあり、こちらも何度か取引がある相手に用いるのに向いています。
一度の取引だけの場合には、「先日のお取り引きでは〜」のような使い方が多く見られます。
まとめ
「先般懇意にしていただき」は、この前は親切にしてもらった、という意味で用いられますが、ビジネス上での取引を対象に使われると考えてよく、主として何度かそういったことがある相手に対して用いられている表現です。