日頃からお世話になっている状況などで、「公私ともども」と言う機会があります。
しかしこの表現の深い意味までも、熟知できているでしょうか。
公私ともどもの意味、そして使い方などを確かめてみてください。
「公私ともども」とは?
公的と私的なことの両方の意味があります。
「公(おおやけ)」は 仕事を含む社会全体に関わっている事柄、「私(わたくし)」は個人に関する事柄のことです。
「公私ともども」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
仕事をする上でもプライベートな時間にも、関係があったり仲良く過ごすような人間関係があります。
それについて「公私ともども」と表現することが可能です。
これを用いて日頃からお世話になっていること、一緒に過ごしていることなどを伝えることができます。
口頭で用いる他、時候の挨拶を含む挨拶状、退職の挨拶状などにも使われるものです。
言葉にするなら、いつ、どんなふうに公私ともども過ごしたかを、含める事が必要になります。
漢字で書くと「公私共々」となって、堅い印象を増すことができるでしょう。
ただ「公私ともども一緒に行動する」などと言う場合、共々に「一緒」の意味があるために、重複表現になってしまうことに気をつけてください。
「公私ともども」を使った例文
・『息子さんとは公私ともども行動する機会があります』
・『在職中は公私ともども一方ならぬご懇情を賜り、厚く御礼申し上げます』
「公私ともども」の類語や言い替え
「公私にわたり」は、公から私までまたがって、関係を持っていることを表します。
「公私を問わず」は、公と私を選ばず両方ともの意味です。
「公私に関係なく」は、公か私かを問わないことを表します。
「公私に関わらず」としても、上と同じ意味になるでしょう。
「公私混同」の場合、元は仕事と私的なことを混ぜ合わせた状態を否定的に見る意味ですが、近頃では公私ともどもの意味で使われる傾向があるようです。
まとめ
仕事と普段の日々の両方を言い表せるのが、「公私ともども」という表現です。
これによって日頃からお世話になっていたり、仲良くしていることを伝えることができるでしょう。
場合によっては「公私にわたり」など、別の言い方を選んで見るのも良いかもしれません。