ここでは「再三にわたり」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「再三にわたり」とは?
「再三にわたり」は、これまでに何度も、という意味で使われます。
解釈としてはそのようになりますが、それがいい意味ではない使い方になる表現で、これまでにそれだけ注意したのに、といったような用い方になります。
例として、それまでに何度かそういうことはやめるようにと伝えていた相手がまた同じことをした時に、「再三にわたりやめるように注意していたのに、どうしてまた同じことを繰り返すのか」と伝えるという具合で、少しきつい表現になるので、実際に使う際には相手を選ぶ場合が多く、誰かがそうだという使い方をすることもできます。
「再三にわたり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「再三にわたり」は、先のように、相手をある程度選んで使わないといけません。
そのため、ビジネスシーンで他社に対して使うには向いておらず、社内で部下を叱責するような際に用いられるのが通例です。
もし対外的に使うとすれば、BtoCで何度も催促をしているのに支払いを行わない相手などがその対象になることが多く、「再三にわたり請求書をお送りしていますが、未だにお支払いが確認できません」といったような用い方になります。
このような使い方になることから、それだけ相手が約束を守らないという場合に用いる表現です。
「再三にわたり」を使った例文
・『彼には再三にわたり連絡をするようにとメールを出したが、未だに何の音沙汰もない』
・『この件は再三にわたり警告していたが、全く聞いていないようで困っている』
「再三にわたり」の類語や言い替え
・『幾度となく』
こちらも同様に、これまでに何度も、という意味で使われます。
そのまま言い替えになるので、「幾度となく注意をしていたのに〜」のように用いられ、表現的に「再三にわたり」よりもビジネス向けなので、他社に対して使うならこちらにするといいでしょう。
まとめ
「再三にわたり」は、これまでに同じことを何度もしていたような相手に対し、それなのに直っていない、といった使い方になります。
きつい表現になるため、対外的に用いるには向いていませんが、BtoCでは警告や最後通告として使われるケースがままあり、それだけのことがあったために用いられる表現です。