ビジネスにおいては、一度決定した、あるいは決まりかけたことが覆ることもあります。
「再考」はそのような場合によく用いられるフレーズであり、これより解説いたします。
「再考」とは?
一応「再考」の読みから確認しておくと「さいこう」です。
意味は、表記通り「再び考えること」、つまり「考え直すこと」です。
より具体的には、一度結論が出たことについて考え直すことを意味しているものと考えられます。
「再考」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスシーンでの「再考」の使用場面も、当然何らかの結論を考え直すことですが、自ら「再考」する場合と相手から「再考」を依頼される場合の2つのケースが想定されます。
自ら「再考」する場合には、その必要性が生じた場合であり、「競合他社が価格改定を行うという情報があり、当社の価格についても再考する必要が出てきました」のような使用パターンが考えられます。
一方、他者から「再考」を依頼される場合は、相手からの提案や依頼を一度拒否した場合が考えられます。
この場合には、「落選した弊社による新企画の提案について、問題点を修正した上で、ご再考いただきたく存じます」といった形での使用があり得るでしょう。
当然、「再考」を依頼する相手は、再考する側を立てる必要があるので、「ご再考」という尊敬表現になっています。
「再考」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『残念ながら再考の余地はありません』
・『ご再考の機会を与えていただき感謝申し上げます』
・『再考のために、少々お時間を頂戴したいと思います』
「再考」の言い替え
「考え直す」という意味合いを出すことが出来れば言い替え表現になります。
・「再検討」
「検討」「けんとう」は、「さまざまな観点から物事を調べ、良し悪しを考えること」ですので、言い替えとなります。
・「再審査」
「審査」「しんさ」には、「詳しく調べ、採否あるいは優劣を決定すること」という意味があるので、「再考」の代用としての使用が可能です。
まとめ
「再考」とは、一度結論が出たことについて考え直すことです。