何かをじっくり見る状態については、「凝視」と表現することがあります。
この言葉は見ることに比べて堅い表現であり、敬語の中にも使われるでしょう。
凝視の使い方、気になる言い換え語なども確かめてみてください。
「凝視」とは?
ひとみを凝らし、ある場所や一点だけをじっと見つめることを表す言葉です。
「凝」は固まって動かないこと、集中することを意味します。
「凝視」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
暗がりで何かの物を見る時、はっきり見えない物を見たい時、目を凝らしてそれを見ようと努めます。
それが「凝視」であり、日常で凝視する機会は公私ともに様々にあるものです。
凝視を用いる場合には、「壁に止まった虫を凝視する」のように何を見ているのかを説明すると、分かりやすい話になります。
また凝視している他者の状態を、言い表すことも可能です。
敬語の中でも使われる凝視ですが、堅い印象の言葉なので、カジュアルな会話の中にはあまり登場しません。
また「凝視しているのですか」などと使うと違和感を感じてしまうので、場面に応じて言い替える必要もあるでしょう。
「凝視」を使った例文
・『彼は何かの写真と向き合って、食い入るように凝視していました』
・『買い物に行くと知らない人に凝視さたので、少し怖かったです』
「凝視」の類語や言い替え
「目を凝らす」は、ある場所をじっと見つめることを表す言葉であり、凝視と全く同じ意味になります。
「じっと見つめる」についても、ひとみを凝らしてよく見る意味があり、凝視と同様です。
「穴のあくほど見つめる」は、ひょっとして穴が出来るのではないかと思うほど、集中して一点を凝視する行動を表します。
「直視」は、目を背けることなくまともに見つめることです。
「括目」は、目を擦ってよく見ることや、注意してみることを表します。
「注視」は、注意深くじっと見つめることです。
「一点集中」の場合は、1つのものに注目することや、1か所に狙いを絞って見ることを表す四字熟語となります。
まとめ
ある場所や一点を、じっと見つめる行動が「凝視」です。
会話や文章では何を凝視しているかを伝えると分かりやすくなります。
言い替える候補は豊富なので、「目を凝らす」など相応しいものを選び取ってみてください。