職務を進めるに際しては、「前任」から受け継ぐことはよくあります。
確実に後任にも関わってくるこの言葉の、正しい用法や類語などをチェックしてみることにしましょう。
「前任」とは?
現在の担当者より以前に、ある任務に携わっていたことや人物を表す言葉です。
「前任」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
とある部署の担当者が、ある日に別の人に入れ変わってしまうことは珍しくないことです。
以前に業務に関わっていた人を指して前任と呼び、それを引き継いだ人については後任と呼び表されます。
前任と後任は対義語の関係です。
これを用いる際には「前任の人」や「前任の担当者」のように、人物として分かるように言い表されることになります。
ただし目上の人物を前任と言う場合には失礼に当たる場合もあるので、「方」を付けるなどの適切な用法が必要です。
「前任」を使った例文
・『先日に前任の方が退職いたしましたので、急遽私が新任となりました』
・『前任の担当者が作った資料がありますので、参考にしてください』
「前任」の類語や言い替え
「前任者」は、ある特定の人物を指す「者」を付けて、以前の担当者だったことを意味する言い方です。
「先代」は、本来は前の代の主人の意味がある言葉で、現在では1代前の人を表す時に使われます。
「先任」は、以前に任務にあたっていたことやその人を表す言葉です。
「先輩」の場合は、組織に先に加入した人や、地位や年齢が上の人を表した言葉となります。
また前任よりも以前の担当者のことは、「前々任」と言うことがあり、これは現在よりも2代前の担当者を表す言い方です。
まとめ
以前に任務に関与していたことやその人物を表すのが、「前任」という言葉なのでした。
これを用いる場合は「前任の人」や「前任の担当者」のように言い表していく必要があります。
前任の言い換え語は多いですが、先代や先任などを選んでみるのが適切です。
