この記事では「勝手を申し上げたにも関わらず」について解説をします。
「勝手を申し上げたにも関わらず」とは?意味
他人のことを考えない事柄をいったのに、という意味です。
「勝手」には、他人のことを気にしないで、自分の好きに振る舞うこと、またそのさまという意味があります。
「申し上げ」は「申し上げる」のことで、「いう」の謙譲語です。
「た」は動作や作用が過去に行われた意を表します。
「関わらず」は、〜なのにそれでもという意味です。
「勝手を申し上げたにも関わらず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手が自分にとって都合がよく、他人のことを考えていない事柄をいったのに、聞き手がそれを受け入れてくれたときに用います。
勝手なことをいわれても、それを受け入れるのは難しいでしょう。
「関わらず」は、〜なのにそれでもという意味なので、「受け入れられない」という意味とは反対の言葉が続きます。
つまり、「受け入れる」という意味の言葉が続くのです。
相手には無理をさせてしまったかもしれないので、こちらの求めに応じてくれたことへお礼を伝えることが望ましいです。
勝手なことをいわずに済めばよいのですが、相手のことを考えず、自分の都合のよいことを伝えなければならないこともあります。
たとえば、3日後と予定していた事柄を明日に変更してもらうなどです。
急な変更をいわれても、相手は困るでしょう。
そういった頼み事をするときには、相手に気遣いを示しながら、丁寧にお願いをするようにします。
そして、お願いを受け入れてくれたことへお礼を伝えます。
「勝手を申し上げたにも関わらず」を使った例文
・『勝手を申し上げたにも関わらず○○をしてくださり、ありがとうございます』
「勝手を申し上げたにも関わらず」の返答や返信例
どのような状況なのかによって返す言葉が変わります。
勝手なことをいって申し訳ないという気持ちを示しているので、「気にしないでください」と返してもよいでしょう。
このように伝えると相手の気持ちが軽くなります。
今回だけは特別に対応をしたのであれば、「今回は特別である」と知らせた方がよいかもしれません。
そうでないと、また同じように無理なお願いをしてくる可能性があります。
勝手な事柄に何度も対応できないようならば、そのことを伝えておいた方がよいでしょう。
まとめ
この言葉は、聞き手のことを考えず、話し手にとって都合がよいことをお願いしたときに用います。
自分の都合だけを考えた事柄は、相手に迷惑をかける可能性があります。
それでも頼み事を受け入れてくれたときに、このような言葉を使用します。