気遣いをにじませた表現を知っていると、円満なコミュニケーションが取れます。
「十分配慮いたしますので」を見ていきましょう。
「十分配慮いたしますので」とは?
この場合の「十分」とは、不足のないことをいいます。
「配慮いたします」は、気配りを欠かさない様子をあらわしています。
四隅をよく見て、念を入れて業務に取り組むことを伝えています。
「注意しますので」の丁寧な言い方といえるでしょう。
「十分配慮いたしますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
注意深くおこなうという意味があります。
できる限り、相手の期待に応えていきたい時に用いられています。
この場合は「ので」が付いているので「十分配慮いたしますので、大船に乗ったつもりでお過ごしください」と安心できる言葉と組み合わせて使用します。
一方で大きなミスをしたにも関わらず「十分配慮しますので」を多様すると、薄っぺらい表現に聞こえます。
状況によっては軽い言い回しに聞こえてしまうので、シーンにあわせた言葉を慎重に選んでいきましょう。
「十分配慮いたしますので」を使った例文
・『個人情報の取扱いには十分配慮いたしますので、どうぞご安心ください』
・『十分配慮いたしますので、ご安心いただければと存じます』
「十分配慮いたしますので」の類語や言い替え
似ている言い方に「充分配慮いたしますので」があります。
「十分」も「充分」も満ち足りていることを指す、同じ表現になります。
多くの辞書が同じ扱いをしているので、どちらを取っても差し支えありません。
ただ「十」がプラスと似ていて読みにくいと思う時は「充分」を用いるなど、臨機応変に使い分けていきましょう。
加えて言い替えの表現に「慎重に取り扱いますので」や「安全第一で進めさせていただきますので」があります。
まとめ
「十分配慮いたしますので」を解説しました。
色々な表現を知っておくと、心の中の辞書が増えていき、自然と丁寧な言い回しが身につきます。
敬語力を上げて、できる人を目指していきましょう。