難しい熟語が出てくると、その使い方に迷うものです。
「参上」の正しい使用例と類語を見ていきましょう。
「参上」とは?
参上は「さんじょう」と読みます。
時代劇や忍者が出てくるドラマでよく用いられる言葉で「大切な方のところに、行くこと」をあらわします。
とくにキャリアや位が上の人を、訪問する時に用いられています。
「上の方を参ること」が参上といえるでしょう。
「参上」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
参上は古くからある言葉です。
例えば「参上つかまつる」というのは「参上仕うまつる」が変化した言葉。
貴族など尊い方のお屋敷に出かけて、身の回りのお世話をすることを示していました。
身分が上の方に仕えることを「参上仕うまつる」と呼んでいたのです。
一方で現代のビジネスシーンでも参上は使えます。
謙譲語としてのニュアンスがあるので、自分が偉い方の元に訪れるシーンで使います。
相手の行動について述べるひと言ではないので、注意しておきましょう。
また使い慣れていない職場で「参上」を頻繁に使うと、違和感が出てしまいます。
一部の人にとって参上は、時代劇など古典の世界で使うものと認識されています。
他の言い回しと織り交ぜながら、美しく用いていきましょう。
「参上」を使った例文
・『明日の朝11時に参上いたします』
・『参上の予定ですので、よろしくお願いいたします』
「参上」の類語や言い替え
よく似た言い方に「参拝」も挙げられます。
「拝みに参ること」をあらわすので、神社やお寺に伺うことをいいます。
「七五三の参拝がありますので、金曜はお休みをいただきます。
私事でご迷惑をおかけします」と社内の方に、有給休暇を申請する時に使えます。
このほか言い替えの表現に「伺う」「訪問する」「参る」があります。
いずれも自分から相手先を訪れる時に使います。
「木曜日に伺いますので、何卒よろしくお願いいたします」と使うほか「ありがとうございます。
ではこの後3時に訪問させていただきます」や「ぜひ参りたいのですが」と引用します。
参上よりも使いやすい表現なので、覚えておきましょう。
まとめ
「参上」をお伝えしました。
古典的な表現も頭に入れておき、敬語力を磨いていきましょう。