この使い方で合っているのか、自信を無くすひと言もあるものです。
「及ぼしました」の正しい使い方を見ていきましょう。
「及ぼしました」とは?
「及ぶ」とは、影響を与えることをいいます。
「及」の漢字に、届く、追い付くという意味もあるので、あるターゲットにじわじわ近づき影響を与えることを指しています。
この場合は「ました」と昔のニュアンスが付いているので、過去に変化をもたらしたこと、あるいは現在も続いている影響をあらわしています。
「及ぼしました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ニュース等で耳にする日本語ですが「及ぼしました」には「悪い影響を与える」というニュアンスも込められています。
寝不足でテストでいい点を取れなかった、あるいは準備不足で翌日のプレゼンを失敗してしまったなど、負の要素で使われます。
そのため過去の振り返り、反省として引用するのはいいのですが、取引先の褒め言葉として用いるのは誤りです。
また全体的にネガティブなイメージの用語になるので、明るい言い方も心得ておき、ポジティブな文に仕上がるよう工夫しましょう。
「及ぼしました」を使った例文
・『コミュニケーション不足が、社内に悪い影響を及ぼしました』
・『メニューの値上げが、業績の低迷に苦い影響を及ぼしました』
「及ぼしました」の類語や言い替え
ネガティブな時に使われる「及ぼしました」。
対するポジティブな類語は「明るい変化をもたらしました」です。
例えば外部の人材を積極的に取り入れることで社内に活気が生まれた場合は「多様な人材の活用が、社内に明るい変化をもたらしました」といいます。
また「風通しが良くなりました」や「透明化に成功しました」や「業績が好転しました」「向上しました」もいい変化を伝えるフレーズです。
「風通しが良くなる」は閉鎖的だった会社が、新しい試みによって何でも言い合える空間に変わることをいいます。
このほか「透明化する」とは、不正のないクリーンな経営状態になることをいいます。
言葉の貯金箱に、蓄えておきましょう。
まとめ
「及ぼしました」について解説しました。
言葉ひとつで全体の雰囲気は大きく変わります。
ポジティブな言い方を知って、明るい文章を目指していきましょう。