ここでは「向かってより」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「向かってより」とは?
「向かってより」は、何かを目標にして、いずれかの面でこれまで以上に、という解釈になります。
これだけでは分かりにくいので例を1つ挙げると、「志望校の合格に向かってより一層勉強に励みたいと思っています」といったような使い方になります。
この場合、志望校への合格を目標に、これまで以上に勉強に励もうと思っていると言っています。
このような用い方になる表現なので、ビジネスシーンでも「今月は新製品の完成に向かってより行程を進めてまいります」などと、その目標のために、と使うことができます。
「向かってより」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「向かってより」は、この形だと先に挙げたような使い方に限られますが、語尾を少し変えて「向かっており」とすると、全く別の意味になります。
こちらはどこかに向かっていると少し丁寧に伝えるための表現で、「彼ならもう駅まで向かっており、そろそろ到着する頃だと思います」のようなに用い方になります。
明らかに別の表現になるので間違えて使うことはないと思いますが、パソコンでタイプをする際に「よ」とする「yo」の“y”が何かの都合で入力されなかった場合、こちらになってしまうことがあり、意味が通じなくなることがあるので注意してください。
「向かってより」を使った例文
・『今年の資格試験に合格するという目標に向かってよりその勉強に力を入れています』
・『記録更新のために、少しでも遠くに向かってより高く跳ぶ練習をしている』
「向かってより」の類語や言い替え
・『目指して尚』
こちらは、何かを目標に、その上で、という使い方になる表現で、「志望校の合格を目指して尚一層の努力が必要だ」といったように、よく似た意味で使われています。
多くの場合で言い替え表現になり、こちらを使ってもほとんど同じだと考えて構いません。
まとめ
「向かってより」は、何かの目標のために、今までより、という解釈で使われる表現です。
「向かって“お”り」とすると全く解釈が異なる表現になってしまうので、いわゆるタイプミスからそのように使うことのないように気をつけてください。