「周知ください」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「周知ください」とは?
「周知」には、ある事柄や情報などが「広く知れ渡ること」と、それらを「広範囲に知らせること」の2つの意味があります。
「周」には「隅々まで行き渡る」、「知」には「知らせる」という意のためであり、このフレーズでの「周知」は「他の人にも広く知らせること」の意を表わします。
「〜ください」は「〜してくれ」という意味の敬語表現です。
よって、このフレーズ全体の意味は「ある事柄や情報を知った上で、その情報を周りにも共有して知らせて欲しい」となります。
「周知ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、ある情報などを他の人にも知らせて欲しいというお願いの言葉であって、相手にその情報の内容を理解や了解してもらうための言葉ではありません。
このフレーズによく似た言葉に「承知ください」という言葉がありますが、この言葉こそがまさに相手に理解や了解を求めるフレーズです。
よって、意味も範囲も大きく異なるため、「周知ください」と「承知ください」とは言い換えができません。
使用に当たっては、言葉と意味の違いを理解して正しく使ってください。
なお、このフレーズは広めて欲しいという意味の言葉で、広めて欲しい内容については特に言及していません。
そのため、道路工事の開始日程や新店舗開店セールの案内、迷い猫の捜索、ボランティアの募集などさまざまな情報に関して使われます。
「周知ください」を使った例文
・『商品企画会議の日程変更がありましたので、出席者にご周知ください』
・『プロジェクト活動の詳細を添付しますので、関係者にご周知ください』
・『セキュリティポリシーが更新しました。その旨、全社員にご周知ください』
「周知ください」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『知らせてください』
・『連絡ください』
・『伝えてください』
・『案内ください』
・『拡散してください』
・『共有してください』
・『広めてください』
・『勧めてください』
まとめ
このフレーズは、情報を広く伝えることを関係者にお願いする際に使われる言い回しで、「知っておいて欲しい」という意味合いではなく、多くの他の人にも知らせて欲しいというものです。
あくまで「情報拡散」が主目的の言葉で、乱暴な言い方をすれば、情報の詳しい内容は理解しなくていいから、一人でも多く広めて欲しいという意味です。
