読み方の難しい、難解な表現があると戸惑ってしまうもの。
「培って」の適切な使い方を見ていきましょう。
「培って」とは?
「培って」は「つちかって」と読みます。
「つちかう」が変化した表現になります。
時間をかけて自分の栄養にしていくこと、ポジティブなお宝に変えていくことを示しています。
もともと「培」には、植物を育てるという意味があります。
弱った根っこに土をかけて、大きな大木になるよう励むのが「培う」です。
そのため切磋琢磨しつつ、自分の肥やしにしていく状況が「培って」にあたります。
「培って」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「培って」は畑に種をまいて、澄んだ水をかけてあげるように、長い年月とおして手に入れたものをいいます。
そのため一朝一夕で手に入れた急ごしらえの知識、にわか仕込みの見識には使われません。
「英語の知識がなかったため、徹夜して語学力を培ってきました」とはいわないので気を付けておきましょう。
「培って」は苦労しながら経験を育んで手に入れた技術、ノウハウに使えるので、組織単位で得たナレッジにも用いられています。
また接客経験から学んだ観察力、提案力など個人の力にも使えます。
うまく取り入れていきましょう。
「培って」を使った例文
・『弊社には、これまで培ってきたノウハウと技術力がございます』
・『営業マン時代に培ってきたコミュニケーション能力が、私の武器です』
「培って」の類語や言い替え
「培って」と似ている言い方に「手掛けてきた」があります。
手掛けるとは「扱うこと」をあらわす表現です。
「手掛けてきた事業」や「手掛けてきたビジネス」のように、関連する事業について紹介する時に用いられています。
「弊社がこれまで手掛けてきたビジネスは、多岐にわたります」と活用できます。
言い替えの表現に「育んできた」や「身を粉にして頑張ってきた」や「磨いてきたスキル」そして「蓄積してきたノウハウ」があります。
まとめ
「培って」を解説しました。
正しい知識を身につけて、敬語の力を上げていきましょう。