ここでは「失礼かと存じますが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「失礼かと存じますが」とは?
「失礼かと存じますが」は、聞きにくいことを訊ねる時に用いられる表現です。
そのため、先に「失礼かと」とつけており、この表現を使わずいきなりそれを聞くよりワンクッション置くために用いるものです。
使い方の例として、相手の年齢を訊ねるような場合が挙げられ、「失礼かと存じますが、年齢をお聞きしてもよろしいでしょうか」のような使い方になります。
この場合、いきなり年齢を訊ねるのはさすがに失礼だと考えて使っており、ビジネスシーンでもまま用いられています。
ただし、こう使った後に訊ねれば何を聞いてもいいという訳ではないため、実際に機構と思っている内容には注意が必要です。
先のような年齢くらいであれば構わないと考えてしまいがちですが、男性が女性にそれを聞くのはこの表現があろうとなかろう失礼になる場合がほとんどなので、そういったことも十分に考えて使わないといけません。
「失礼かと存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「失礼かと存じますが」は、言ってしまうと、一種の免罪符として使っていることになる表現です。
よって、この表現を使われた側は、そこまで失礼な内容でなければ渋々だとしても回答するのが一般的な対応だと言うことができます。
ただし、前述のようにこのように使ったとしてもそこまで失礼になることを聞いていい訳ではないため、聞きたい内容だけでなく、その相手との関係性も考えた上で使うことになります。
口語、文章のどちらでも使われており、口語で直接その相手に何かを聞きたい時に用いられることも多いです。
尚、ビジネスシーンでは、この後に「メールでの連絡になってしまい、申し訳ありません」などとそれが何かになってしまって申し訳ないといったような用い方をすることもあります。
この時にも免罪符として使っているという解釈的には同じで、先にこの表現をつけることでそれを許して欲しいと伝えています。
「失礼かと存じますが」を使った例文
・『失礼かと存じますが、先日お会いしましたことを覚えていらっしゃいますか』
・『帰りの心配がありますので、失礼かと存じますが、車で来られているのでしょうか』
「失礼かと存じますが」の類語や言い替え
・『大変失礼ですが』
このように言い替えても意味としては同じで、同様に聞きにくいことを訊ねる時によく用いられています。
尚、この表現や「失礼ですが」は、それだけで電話口にて相手の名前を訊ねることができるという別の使い方があり、そちらでもビジネスシーンでよく用いられています。
まとめ
「失礼かと存じますが」は、この後に続ける内容が失礼だと感じながらも、それを行いたいと考えて用いられる表現になります。
その内容は主に質問になり、このように使って訊ねることで、ある程度までの内容であれば聞いても構わないという解釈で用いている場合が多いです。