ここでは「奇遇」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「奇遇」とは?
「奇遇」は、思いもしないことが起きた時に用いる表現になります。
例えば、職場の人とプライベートで街で出会った時に、「これは奇遇ですね」と用いるという具合で、それが思ってもいない偶然のことだったという意味になります。
この使い方のような、偶然思いもしない誰かとばったりと出会ったような場合によく用いられていますが、その他にも自分で選んだ番号が誰かと同じだったような時に、「奇遇にも同じ番号ですね」などと使うことができます。
この時にも、それが思いもしない出来事だという解釈で用いています。
「奇遇」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「奇遇」は、「偶然」と言い替えられなくもありません。
そちらにしても意味が大きく変わることはなく、偶然に誰かと出会った、偶然に誰かと何かが同じだった、としてもそれほど解釈は変わりません。
ですが、「奇遇」とすることで、“偶然にも程がある”という意味になると考えてよく、単に「偶然」と表現するよりも、それが奇跡的な確率だといったことから、この「奇遇」という使い方になっています。
実際にはそこまで大袈裟なケースでなくとも用いることができるので、偶然にしては出来過ぎだといった場面に向いている表現です。
「奇遇」を使った例文
・『奇遇にも、昨日中学時代の友人にばったり街で会いました』
・『昨日何気に立ち寄ったお店が奇遇なことに、昔の知り合いがオーナーでした』
「奇遇」の類語や言い替え
・『偶合』
「ぐうごう」と発音し、偶然に合ってしまったという意味で用います。
よって、「パスワードでのロックが掛かっていましたが、偶合にもあてずっぽうの数字を入れたら解除できてしまいました」といったような使い方になりますが、「偶然」と言い替えても意味がほとんど一緒なので、無理にこちらを用いることはなく、使い方もかなり限定されていることから、それほど見聞きする表現ではありません。
まとめ
「奇遇」は、かなり低い確率での偶然という解釈で使われています。
ただ「偶然」と使うよりも、こんなことが起こるのかといったニュアンスで用いると考えてよく、誰かと思いも寄らぬ場所で出会ったといった使い方でよく見聞きする表現です。