「寒気の候」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使用方法を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「寒気の候」とは?
このフレーズは、「かんきのこう」と読みます。
「○○の候」は時候の挨拶文の定型フレーズで、基本的に音読みします。
時候の挨拶文としては12月に使えます。
このフレーズは、旧暦の仲冬にあたる期間(二十四節季の中の大雪と冬至)に使える時候の挨拶文で、例年12月7日頃から翌年1月5日頃までとなります。
ただし、1月は他の挨拶文を使うため、このフレーズはほとんど使われません。
「寒気の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズを用いる場合、ビジネスメールでの例を記載します。
メールの送付先であるお客様とはまだ深い関係ではないため、少々改まった表現のメールをにすべく、書き出しを考えた場合、「寒気の候、お変わりございませんか」とするのがよいでしょう。
これにより、どのように書き出せばよいか困った場合は活用してください。
このフレーズを用いた書き出しの例として、「寒気の候、ますますご清栄のこととお慶びいたします」などが代表的です。
なお、このフレーズを用いるときは使える時期に注意します。
時候の挨拶は適切な時期に用いることが肝要です。
「寒気の候」の正しい敬語表現
このフレーズを敬語表現にするには、たとえば「寒気の候となりましたが」とします。
この場合、「〜になります」は「なる」の丁寧語に該当します。
「〜になります」は誤った敬語と解釈されていますが、このフレーズのようにある時期などが変化する場合は用いても問題ありません。
「寒気の候」を使った例文
このフレーズを用いた例文を以下に紹介します。
・『寒気の候、いかがお過ごしでしょうか』
・『寒気の候、お変わりございませんか』
「寒気の候」の類語・言い替え
このフレーズの類語・言い換え例を以下に紹介します。
「寒気の候」のほか、同じ時期に用いられる季語としては以下の表現があります。
・『向寒の候』
・『短日の候』
・『大雪の候』
・『師走の候』
・『冬至の候』
・『歳末の候』
「向寒の候」は秋から冬になる時期を表わし11月から12月上旬まで使えます。
「短日の候」は大雪から冬至まで(12月7日から12月22日まで)、「大雪の候」は12月7日のことで12月上旬から中旬まで、「師走の候」は陰暦12月のことで12月いっぱい、「冬至の候」は冬至日の12月22日から1月5日まで、「歳末の候」は年の暮れを表わし、12月下旬に使用できます。
まとめ
このフレーズは12月いっぱいに用いられる時候の挨拶文です。
メールや手紙の書き出しに大変便利なため、マスターしておくとよいでしょう。
ただし、使用にあたっては時期を間違えないように注意しましょう。