ビジネスメールや手紙の書き出しには、季節感を表す「時候の挨拶」がよく用いられます。
その中でも「寒風の候」は、冬季に特有の表現で、その使い方や意味について詳しく解説します。
「寒風の候」とは?
「寒風の候」は、冬の寒い風が吹く季節を表す言葉で、「かんぷうのこう」と読みます。
これは、旧暦の冬の終わり(晩冬)を指し、初冬(冬の始まり)に使うのは適切ではありません。
「寒風の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「寒風の候」は、ビジネスメールや手紙など、改まった場面で使われることが多いです。
特に、時候の挨拶はその時々の気象状況や気候を表すため、季節感を伝える効果があります。
ただし、「寒風の候」は1月中旬から下旬にかけて使うことが一般的であり、暖冬など寒さがそれほど厳しくない年には避けるべきです。
また、ビジネスメールでは敬意を示すために「拝啓」や「貴社におかれましては」などの表現と一緒に使われます。
「寒風の候」を使った例文
・『拝啓 寒風の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます』
・『拝啓 寒風の候、〇〇様にはますますご壮健のことと存じます』
・『寒風の冷たさが身にしみる今日この頃、いよいよご壮健の由、お喜び申し上げます』
「寒風の候」の類語や言い替え
「寒風の候」を言い換えると、「冬風」「北風」「空っ風」などがあります。
また、「時候」を言い換えると、「季」「季節」「シーズン」「セゾン」「時節」などがあります。
まとめ
「寒風の候」は、季節感を表現する日本語の挨拶の一つで、特にビジネスメールや手紙の冒頭で使用されます。
この表現は、冬季の寒さや気候を意味し、改まった場面で使用されることが一般的です。
注意点としては、適切な季節に使用することと、ビジネスメール内での丁寧な表現と組み合わせることが挙げられます。
同様の季節感を表現する他の言葉や挨拶も存在しますが、「寒風の候」はその優れた選択肢の一つです。