「常々お伺いしております」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「常々お伺いしております」とは?
このフレーズの「常々」は「いつもの話ですが」「普段」といった意です。
この語句は元々「常常」と書いており、いつもと変わらず同じなことを意味する「常」の字を重ねて用いることで、より意味を強めています。
そのため、「いつも」よりも固い印象のある語句です。
また、「常々」によく似た語句に「かねがね」という言葉があります。
両者の違いは、「常々」には「いつも」というニュアンスが含まれているのに対し、「かねがね」には「以前から」というニュアンスが含まれています。
「お伺いしております」は普段から聞いている場合に使用できる意味合いのフレーズです。
ただし、敬語的には間違った表現です。
このフレーズの表現を分析すると、「伺う」は動詞「聞く」の経緯(謙譲の意)を表わす語句で、「伺う」に謙譲の意を表わす接頭語「お」がついています。
さらに謙譲の意を表わす語句「しております」がついている、いわゆる二重(三重)敬語です。
よって、公式の文書や場面では使用を避けるべきであり、例えば「常々伺っています」とできます。
つきましては、これ以降の記載上の表現は「常々伺っています」に修正変更して記載していますので注意してください。
「常々伺っています」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
上述した通り、表題のフレーズはいわゆる二重(三重)敬語です。
「お」、「伺う」、「おります」がそれぞれ謙譲の意を表わす語句であり、同じ種類の敬語をダブって使っているためです。
敬語表現として不適切な二重(三重)敬語は相手に対して不快感や違和感を与えることがありますので、使用しないのが無難です。
このフレーズの場合、「常々伺っています」が正しい使い方の例となります。
「常々伺っています」を使った例文
・『部長から常々伺っています』
「常々伺っています」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『普段から〜』
・『常々耳にしております』
・『常々聞いております』
まとめ
このフレーズは、普段から聞いていたり教えられていたりして、すでに知っていたり問題があったり対処が済んでいるような場合には使用します。
また、ビジネスシーンでもよく使われるフレーズですので、しっかりマスターしておきましょう。