近年は企業も従来の事業活動における直接的責任だけではなく、社会に対する説明責任など、新しい責任を負う必要が出てきました。
「当社では新規事業への参入に伴い」も、何らかの形で自らの事業活動について「外部」に説明しているフレーズと言え、今回はこのフレーズについて学んでいきましょう。
「当社では新規事業への参入に伴い」とは?
「当社」とは「自分の会社」つまり「自社」や「我(が)社」のことです。
新規事業は「新しい営利活動(分野)」を意味します。
また「参入」は、「手を出していなかった分野に加わること」という意味です。
最後の「伴い」は。
「〜と同時期に」や「〜に連れて」という意味になります。
以上を踏まえると、このフレーズ全体は「我が社では、新しい営利活動分野に進出するのと同じタイミングで」という内容を表しているわけです。
「当社では新規事業への参入に伴い」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、「新規事業への進出と同時に何かをする」ことや「なにかが起こる」ことを、外部に説明するための「前振り」としてのフレーズです。
相手は取引先のような、あくまでビジネス内部での伝達もあり得るでしょうし、純粋な第三者向けの広報活動としての使用パターンもあり得るでしょう。
「当社では新規事業への参入に伴い」を使った例文
それでは、このフレーズを使った例文を挙げてみましょう。
・『当社では新規事業への参入に伴い、倉庫を新設することになりました』
・『当社では新規事業への参入に伴い、営業部門を強化して参ります』
「当社では新規事業への参入に伴い」の類語による言いかえ
「当社」はへりくだった表現として知られる「弊社」を用いる言いかえがまず成立します。
次に、「新規事業」は無理に言いかえる必要はありませんが、敢えて言いかえるなら「新設営利部門」などによる代用が考えられるでしょう。
参入は「(新たに)進出」や「(新たに)参加」による代用、または新しく「創る」という意味合いに変換し、「(新たに)設立」などを使用する方法もあり得ます。
「伴い」は、「と同時に」などとすれば意味は通じるはずです。
以上を総合的に勘案すると、「弊社では新しい営利部門を設立すると同時に」のような、全体的な言いかえ例ができあがります。
まとめ
「当社では新規事業への参入に伴い」とは、企業の経営内容について説明するためのフレーズであり、意味は「当社が新たな事業分野に進出すると同時に」となります。
このフレーズの後には、「参入」と同時に何をするのか、あるいは何が発生するのかについて説明する内容が続きます。