この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「必要に応じて」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「必要に応じて」とは?
「必要に応じて」のフレーズにおける「必要」は、言うまでもなく「なくてはならないこと」を意味する言葉です。
次の「応じて」は「対応して」との意味です。
したがって、「必要に応じて」のフレーズは、「なくてはならない状況に対応して」、すなわち「必要がある時には」といった意味になります。
「必要に応じて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「必要に応じて」とのフレーズは、その都度対応する、対処すると言う意味で、一定期間に想定されることにすべて対応すると言うのはなく、五月雨的に対応すると言うことです。
したがって、このフレーズを使う場面によっては、適当に対処する無責任な行為だと捉えられることもあるので、使用に当たっては注意が必要です。
例えば、自動車や電気製品等では重大な事故に繋がる故障が一定比率で発生する場合には、一斉に対処するためにリコールが行われる場合があります。
それに対して、安全性に関連する故障ではないが、故障の発生が通常よりも少し多いといったケースもあります。
そんな時には、リコールはせずに故障が発生して修理が必要となった場合に、随時無料修理するとの対応が採られることもあります。
この後者のケースの場合、「必要に応じて」対処するやり方だということになります。
「必要に応じて」を使った例文
・『弊社工場では必要に応じて勤務シフトを変更して稼働時間延長することで増産可能です』
・『必要に応じて対処するとの回答ですが、恣意的な対応がなされる可能性が心配です』
・『労働組合は必要に応じてストライキも辞さないと、もう少し強く交渉すべきです』
「必要に応じて」の類語や言い換え
「必要に応じて」の類語や言い換えとしては、「適宜(てきぎ)」や「随時(ずいじ)」や「必要であれば」や「その都度」や「状況によって」等が挙げられます。
まとめ
「必要に応じて」のフレーズは、「なくてはならない状況に対応して」、すなわち「必要がある時には」といった意味の表現です。
