この記事では、「念頭に置いていただけますと幸いです」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「念頭に置いていただけますと幸いです」とは?
「念頭に置いていただけますと幸いです」は、あることを常に忘れない様に行動して欲しいとお願いする丁寧な表現です。
「念頭に置いて+いただけ+ます+と+幸いです」で成り立っている語で、「念頭に置いて」は「念頭に置く」の連用形で「行動する際にある事柄を常に忘れないでいること」という意味、「いただけ」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の可能形「いただける」の連用形、「ます」は丁寧語、「と」は接続助詞、「幸いです」は「〜してもらえるとありがたい」の丁寧語、全体で、「あることを常に忘れないでもらえるとありがたい」の敬語表現になります。
「念頭に置いていただけますと幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「念頭に置いていただけますと幸いです」は、大切な場面で人に対し事前に注意を促す時に使われます。
ただし、上から目線の言葉ですので、親しい関係の人以外には使えません。
目上の人や社外の人には「幸いです」と語尾を丁寧にしても失礼になりますので注意しましょう。
「念頭に置いていただけますと幸いです」の正しい敬語表現
「念頭に置いていただけますと幸いです」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『ご留意いただけますと幸いです』
「ご留意」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「留意」は「あるものごとに心をとどめて、気をつけること」という意味です。
こちらは目上の人に注意を促す際に使えます。
「念頭に置いていただけますと幸いです」を使った例文
「念頭に置いていただけますと幸いです」を使った例文は以下の通りです。
『研修先はこちらよりずっと寒い気候ですので、念頭に置いていただけますと幸いです』
研修で宿泊する予定になっている人へ、気温が低いので注意を促す時に使われます。
『〇〇社からまだはっきりとした返事がないことを念頭に置いていただけますと幸いです』
上司が取引先の人と会合などで接する機会がある時に、交渉の返事をまだもらっていないので、気を付けて会話する様に伝えています。
「念頭に置いていただけますと幸いです」の類語や言い替え
「念頭に置いていただけますと幸いです」の類語や言い替えは以下の通りです。
『ご承知いただけますと幸いです』
「ご承知」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「承知」は「事情などを知ること」という意味です。
『お含みおきいただけますと幸いです』
「お含みおき」の「お」は尊敬語の接頭辞、「含みおき」は「事前にものごとの事情を理解して納得すること」という意味です。
『ご考慮いただけますと幸いです』
「ご考慮」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「考慮」は「考えのうちに含めること」という意味です。
まとめ
今回は「念頭に置いていただけますと幸いです」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。