ここでは「恐れ入る」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「恐れ入る」とは?
「恐れ入る」は、その相手に対して申し訳ないという意味と、尊敬するという2つの解釈で用いられている表現です。
1つ目の意味では、本来自分がやるべきところを代わりにやってもらったといったような場合に、「こちらが行うはずの内容までお願いすることになってしまいまして、恐れ入るばかりです」などという使い方になります。
もう1つの意味の方だと、「もちろん本人の頑張りだと思うが、彼の営業成績にはいつも恐れ入る」といったような用い方になることが多く、それに対して敬意を払っているという解釈になります。
「恐れ入る」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「恐れ入る」は、先のような2つの意味で使われていますが、申し訳ないという意味で用いる場合には、語尾を少し変えて「恐れ入ります」という形にすることが多いです。
「そのようなことまでしていただき、恐れ入ります」のようによく使われており、こちらから何かを訊ねる場合にもこの用い方をすることができます。
その時には、「恐れ入りますが、○○駅はどちらでしょうか」などと使うもので、「申し訳ありませんが」と伝えるのと同じです。
そちらより丁寧になるため、場合によって使い分けるといいでしょう。
「恐れ入る」を使った例文
・『結果的にほとんどの作業をお任せしてしまい、恐れ入る思いです』
・『私にとって恩人と言えるあの人は、恐れ入る対象だと表現できます』
「恐れ入る」の類語や言い替え
・『恐れ入りました』
「恐れ入る」の活用形の1つですが、このように用いると、「参りました」といった解釈になります。
例えば、スポーツなどにおいて相手が自分にはとても届かない記録が出した場合や、どうせできないだろうと思っていたことを簡単にこなしてしまったといったような時に、そのまま「恐れ入りました」とそれには参った(自分にてとても無理だ)と伝えるために使える表現です。
まとめ
「恐れ入る」は、申し訳ないという意味と、尊敬に値するといった2つの解釈で使うことができます。
前者の時には「恐れ入ります」という形にして用いることも多く、上で挙げた「恐れ入りました」とすれば、参りましたという意味でも使える表現となっています。