ここでは「懸念されます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「懸念されます」とは?
「懸念されます」は、その不安があるという意味になります。
「この作業ペースでは、時間に間に合わない場合も懸念されます」、「この台風の影響によって、ダイヤが乱れてしまうことが懸念されます」のように使われており、何かによってそういった不安があるという用い方になります。
少し形を変えた「懸念があります」と使うことも多く、主に文章で何らかの不安があるため、それを伝えたいと考えて用いる表現です。
あくまでこのように使う側がそう考えているという意味になるので、「○○が懸念されます」とその相手に使った時に、「こちらとしてはそうとは考えておりませんが〜」などと、同調にはならない返答がある場合も珍しくないので、この「懸念される」とする内容にはそれなりに注意して使う必要があります。
「懸念されます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「懸念されます」は、このように使う側がそう考えていると伝えることになりますが、それには違いないものの、世間的にもそうだと考えられているという用い方も多いです。
先の「この台風によって〜」の例や、「直近の環境問題としては、海洋汚染が一番に懸念されます」のような使い方がそれにあたり、このように使った時には、自分もそうとは思うが、それよりも世間的な不安だと考えられているといった解釈になります。
先に、あくまで使う側がそう考えていると使う表現だと書きましたが、この手の使い方ではそれとは少し異なる意味になるので、相手からそうではないだろうと反論をされる可能性は低く、一般的に言われているような何かしらの不安に該当する内容を伝えたい場合に向いています。
「懸念されます」を使った例文
・『この調子で使ってしまうと、数が足りなくなってしまうことが懸念されます』
・『円高が加速しているため この先、更なる色々な輸入品目の値上げが懸念されます』
「懸念されます」の類語や言い替え
・『危惧されます』
こちらも何かしらの心配があるといった意味になる表現です。
悪い結果になるだろうと用いることがほとんどなので、言い替え表現に使うことができますが、こちらの方がよりその不安が強いと解釈してよく、そのために何かしらの手を打っておいた方がいいなどと続けて使う場合も多いです。
まとめ
「懸念されます」は、何かの不安があると伝えるための表現になります。
使う側としてそう思うと個人的な意見として用いるだけでなく、世間的にそのように考えられていると使うこともでき、後者の時にも少なからず自分もそれに同調しているという意味になります。
