休みを取る場合や欠席する場合に使われる「所用により」。
今回はこの意味と使い方を紹介していきます。
「所用により」の意味と使い方
まず「所用」には用事という意味があります。
つまりこの言い回しには用事があるため、という意味があるのです。
これはビジネスに限らず、プライベートでも使われます。
口頭でも書き言葉でも使用可能な言い回しです。
例えば、上司の方に仕事終わりに飲みに行かないかと誘われたします。
しかし、どうしても外せない用事があり断らなくてはなりません。
そういった場合に、『申し訳ございませんが、所用により今回は遠慮させてください』のように使えます。
用事の中には複雑で詳細に伝えるのが難しかったり、できれば他人にいうのは避けたいものもあります。
そんな時に「所用」という言い方にすれば詳しい内容を伏せて理由を説明することが可能です。
『私用』と「所用」の意味の違いについて
同じように用事を表す言葉として『私用』があります。
この二つの言葉の違いは一体何なのでしょうか。
まず「所用」は公私を問わず用事全般を指しています。
つまり会議がある、出張に行かなくてはならない、のような公的な用事に加え、授業参観がある、ライブに行くのような私的な用事も含まれているのです。
一方『私用』は私的な用事のみを指します。
有給の申請ではこちらを使うことのほうが多いでしょう。
このように同じ用事を指す言葉でもそれぞれ意味が違っています。
用事を指すその他の言葉
次に、用事があることを意味する他の言葉について紹介していきます。
例えば『諸事情』です。
これは『諸事情のため』や『諸事情がございまして』のように使われます。
様々な都合、という意味があります。
用事があるだけでなく、お金がない、怪我しているというような事情がある場合に使われる言葉です。
誘いを断る以外にも、期限の延長をお願いしたいというように様々な事情が重なり実施が困難な場合にも使用可能です。
また、『私用』の別の言い方として『自己都合のため』や『私事により』というものもあります。
これらは言い方を変えただけで、私的な用事や私的な事情を指します。
合わせて覚えておくと良いでしょう。
まとめ
誘いを受けても様々な理由から断らなくてはいけない時は多々あります。
相手に誤解を受けないよう、正しく理由を伝えられるようにしていきましょう。