手間にまつわる表現は、いくつかあります。
「手間暇かけて」の正しい使い方を見ていきましょう。
「手間暇かけて」とは?
この場合の「手間暇」とは、充分な時間をあらわします。
多くの愛情や技能を注いでいく、豊かな時間をいいます。
「かけて」は「時間を割いて」と同じニュアンスがあります。
労力と時間をかけてくれた状況を、いたわる時に使われています。
「手間暇かけて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「手間暇かけて」は貴重な時間を割いてくれた方に「大変な作業をお願いして、申し訳ありません」と頭を下げたい時に使われています。
依頼していた書類や作品を受け取った時に使うので、未完成の状態ではふさわしくない言い方です。
受け取り前の作品に対して用いることがないよう、注意しておきましょう。
一方で自分が手がけた商品に対して「手間暇かけて、丁寧につくりました」と用いることも。
とくに手作りの調味料、野菜を販売する時は、いいキャッチコピーになってくれます。
汗水たらして働いた情景をうまくお伝えできるので、販促の場面で取り入れていきましょう。
「手間暇かけて」を使った例文
・『手間暇かけてくれ、本当にありがとうございました』
・『こちらの梅干しは3年間、手間暇かけて育てました』
「手間暇かけて」の類語や言い替え
似ている表現に「お手間をおかけして」があります。
「お手間」は「手間」の上品な言い方で、時間と労力をあらわしています。
「この度はお手間をおかけして、申し訳ありません」と労いの言葉をかけたい時に使われています。
また言い替えの表現に「ご負担をおかけして」や「心をこめて丹念に」があります。
「ご負担をおかけしまして、誠に申し訳ございません」や「心をこめて丹念に調理しています」と活用します。
まとめ
「手間暇かけて」を解説しました。
多くの時間や作業数をあらわす表現です。
その他の言い回しも知って、時と場にあう敬語を見つけていきましょう。