適切な受け答えは、相手との会話やメールなどにおけるやり取りの中で重要なポイントとなります。
「把握しました」もそれに関係するフレーズであり、今回はこれについて解説してみたいと思います。
「把握しました」とは?
「把握」は「はあく」と読み、本来の意味は「つかむこと」ですが、その意味合いから「正確に理解すること」や「正確に認識すること」という意味にこの場合はなります。
場合によっては両方の意味を合わせた「正確に認識し、適切に理解すること」という意味もあり得るでしょう。
一方で「しました」は、文法的には「する」の連用形「し」に、丁寧表現の助動詞「ます」の連用形「まし」が続き、その上で最後に完了の助動詞「た」の終止形が付いたものであり、意味はそのまま「しました」という丁寧表現です。
よって、「把握しました」というフレーズの意味は、「適切に理解しました」や「正確に認識しました」となります。
「把握しました」の使い方や使われ方、使うときの注意点
何らかの理由で、自分が状況をしっかりと認識していることや、適切に理解していることを相手に伝える際に用います。
例えば、相手から問題を指摘され、それについて調査し認識した場合には、「ご指摘を受けていた問題点につきまして、独自調査の結果、改めて把握しました」などと使います。
また「把握しました」の後には、「理解、認識したことで、その後どう対処するのか」と言った内容が続くケースが目立ちます。
具体的には、「破損状況について把握しましたので、早速修復作業を開始いたします」のような形が考えられます。
「把握しました」を使った例文や文章
それでは、他に考えられる使用パターンを挙げてみましょう。
・『ご連絡をいただいたことで、事故状況を把握しました』
・『天候悪化予想について把握しました』
「把握しました」の類語や言い替え
「把握」については、既出の「正確な理解」や「正確な認識」がまず言い替え表現として該当します。
他には「会得」「えとく」が「物事を理解して自分のものにすること」という意味があり、類語として代用可能です。
更に、一般的な言葉ではありませんが、「把捉」「はそく」も「しっかりと理解すること」という意味合いですので、代用語として通用するでしょう。
以上のことから、「正確に理解しました」や「会得しました」または「把捉しました」が、言い替え表現になります。
まとめ
「把握しました」とは、「正確に理解しました」や「正確に認識しました」という意味です。
相手に「自分が正確に理解した」ことを伝える目的のフレーズであり、この後には「その結果どう対処するのか」という具体的内容が続く傾向があります。