誰かの作品を普段から見ている状況を言い表すには、「拝見しています」が使われます。
これは色々な作品に対して使われますが、言い替える場合に気をつけたい表現です。
注意点など含めて、どんな用法がされるかを考えてみましょう。
「拝見しています」とは?
見ることの謙譲語「拝見」を用いて、文章や映像などの作品を見ていることを、敬意を込めて伝える時の表現です。
「拝見しています」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
関わることになる人物が、何らかの作品の制作者や出演者である場合があります。
それはブログ、小説、動画、芸術品などさまざまですが、それを見ていることについて本人や周囲の人に伝えるために「拝見しています」を使うことが可能です。
これは「いつも楽しく」などのように見ている状況も併せて伝えることができます。
拝見の部分は謙譲語なので、基本的に目上の人物や顧客などに対して使われる表現です。
注意点としては、言い換えようとする時に、どうしても誤用になりがちなことがあります。
例えば「拝見させていただいております」とするのは謙譲語が2つ続くので二重敬語となり、誤用のため公式的な場には相応しくないでしょう。
「拝見しています」を使った例文
・『配信されている動画は、いつも楽しく拝見しています』
・『◯◯さんのブログは面白いので、常々拝見しています』
「拝見しています」の類語や言い替え
「拝見いたしております」は、するの謙譲語である「致す」を用いている、うやうやしい言い方です。
これも二重敬語となっていますが、慣習的には許容されています。
「拝読しております」は、文章の作品を読んでいる状況を表す謙譲語の「拝読」を用いた表現です。
「拝聴しております」は音楽を聴いていることを表す謙譲語「拝聴」を使った言い方となります。
「楽しませて頂いています」は、満足を感じる状況にしてもらっていることを意味する表現です。
「観賞しております」は、見て楽しんでいることを伝える言い方となります。
まとめ
何らかの作品を見ていることを伝えるような場合に、「拝見しています」を使うことが可能なのでした。
ただし言い替える場合には、注意が必要となります。
二重敬語であっても「拝見いたしております」の場合は許容されたり、「拝読」などの形を使える点は覚えておきたいところです。