「教えてください」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使われ方や敬語の用法を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「教えてください」とは?
この言いまわしは情報や技を授けてほしい時や説明してほしい時に用いられる標準的なフレーズです。
相手側から何かをお願いしたり、依頼したりする場面でよく使われている要求の敬語表現です。
「教えてください」のビジネスでのメールや会話での使われ方、使う際の注意点
この言いまわしを会話で用いる際に大きな問題はありませんが、いくぶん口語的なためメールや手紙などの文字を使った受け答えをするときは表記に気を付けることが必要です。
具体例として何かを教わる時の「(教えて)ください」はひらがなで表記します。
「ください」は補助動詞で、一般的に補助動詞の表記にはひらがなが用いられることになっているからです。
また、自分と相手側との立場の違いやこの言いまわしを使う場面にも注意が必要です。
関係性が遠くなくても相手側との立場・役職に大きな開きがある場合や同席している人の顔ぶれなどによってもこの言いまわしの使われ方がふさわしくない場合があります。
「教えてください」の正しい敬語表現
「教えてください」は動詞の「教える」に「くれる」の尊敬語である「ください」が付いた語で敬語です。
敬語として正しく目上の人に対して使っても問題はありませんが、上述のようにこの言いまわしは口語的な表現のため、使用する場合は相手との関係性や使う場面も考慮に入れましょう。
「教えてください」を使った例文
この言いまわしを活用した例文を以下に紹介します。
・『ご希望のコースプランがございましたらお教えください』
・『他に利用できる解決手段があればお教えください』
・『不都合な事項がございましたらお教えくださいませ』
「教えてください」の類語・言い替え
この言いまわしの類語・言い替え例を以下に紹介します。
・『これからも引き続きご指導ください』
・『この資料の解読方法についてご教示ください』
・『先週の実験成果についてご教授ください』
・『是非お教えください』
・『お教え頂けますと幸甚に存じます』
「ご指導」は「指導」を敬っていう語です。
自分が教えを乞う場合は「ご指導ご鞭撻」と「鞭撻」を併せて使用する場合も多くあります。
なお、「教える」が物事や知識を示すことを意味し情報や知識を伝えることが主眼なのに対し、「指導」には教え導くという意がある点が異なります。
「ご教示」と「ご教授」はどちらも「教える」という意ですが、「教示」は知識を伝達するというニュアンスが強く、「教授」は学問や技術を伝達するというニュアンスが強い語です。
さらに「是非」や「幸甚に存じます」を活用することで丁寧な表現にすることもできます。
まとめ
「教えてください」を敬う必要のある人に使用する場合は「教えて頂けますか」「教えて頂けないでしょうか」などを用いてください。
ビジネスの場では「ご指導」「ご教示」「ご教授」を用いることにより、さらに丁寧な表現になりますので覚えておいてください。