今さら聞きにくい熟語があると、どこかモヤモヤ感が募るもの。
「敬愛」の正しい使い方と使用例を見ていきましょう。
「敬愛」とは?
学校名にも使われる「敬愛」は「けいあい」と読みます。
相手を敬う気持ち、慈しむ気持ちをあらわす上品な熟語です。
尊敬する方に対する、敬称として用いられています。
「敬愛」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
敬愛は尊敬の気持ちを含んだ、とても上品な熟語です。
崇拝したくなる恩師の先生、そしてお世話になった方に感謝の気持ちを伝える際に用いられています。
一方で敬愛は、現代のビジネスシーンではあまり見かけない表現です。
例えば上司宛てのビジネス文書に「敬愛する部長へ」と書くと、パロディのように思えてしまいます。
部長や課長はそれだけで立派な敬称になるため「〇〇部長」と呼ぶだけでも、失礼のない言い方になります。
一方で敬愛は学校名にも取り入れられているほど、教育分野では浸透している表現。
教育関連のイベントをおこなう時、講師の先生とのやり取りをおこなう際は、前向きに取り入れてみましょう。
「敬愛」を使った例文
・『敬愛なる〇〇様へ、いかがお過ごしでしょうか』
・『敬愛する先生方へ、本日はお集まりいただきありがとうございました』
「敬愛」の類語や言い替え
似ている言い方に「尊敬」があります。
憧れの気持ちを抱くこと、崇めることを表現しています。
「尊敬する〇〇先生へ」や「尊敬する〇〇さんへ」など、色紙に寄せ書きを書く時に使いやすいです。
また言い替えの表現に「様」や「各位」そして「御中」と「殿」があります。
このうち個人宛に使えるのが「様」と「殿」です。
様はどのシーンでも使えるポピュラーな敬称で、取引先の担当者の方とメールのやり取りをしている時に使えます。
一方で「殿」は公文書などに使われる言い方ですが、取引先やお客様には適さない呼称です。
迷った場合は「様」に統一して用いていきましょう。
まとめ
「敬愛」について解説しました。
正しい言い回しを知って、敬語の力を引き上げていきましょう。