ここでは「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます」とは?
「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます」は、新年の挨拶表現になります。
ただし、かなり堅い表現になるため、友人同士やビジネスでの取引相手に使うようなものではなく、年配の人が相手の場合に適しています。
と言うもの、「寿ぎ」という言葉自体、読み方がとても難しく、漢字検定では準1級レベルです。
よって、一端の社会人であっても読めない場合も多く、むしろ、無理にこのような難しい表現を使うといかにも「借りてきた言葉」感が出てしまうため、若い人ほど使うものではありません。
それなりの年齢になってから、自分より年配の人が相手の場合に用いてちょうどいい表現になります。
その「寿ぎ」は「ことほぎ」と読み、意味はこの言葉をもって祝福することです。
つまり、要は新春を祝っている表現だと解釈できますが、結局は定型表現のため、そこまで気にする必要はありません。
「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます」は、表現として先のようにとても堅く、更に「寿ぎ」といった少々古い表現を使っていることからも、あまり見掛けるものではありません。
もちろん文章専門の表現になり、自らも同様の表現を使うような年配の人に対して用いるものです。
また、このような表現を使ってしまうと、これ以外の文言も必然的に堅くしないと合わなくなってしまうため、そちらが大変になってしまうという点もあります。
そのため、ビジネスシーンには向いておらず、その場合には以下で紹介する類語の方を用いるといいでしょう。
友人間でもこの表現はまず使わないため、そちらも併せて類語として挙げていきます。
上はビジネスシーン向けのもの、下が親しい間柄で使うのに向いている新年の挨拶表現です。
「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます」を使った例文
・『新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます。時下、ご清祥にお過ごしのこととお察ししております』
・『新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます。実り多き一年になりますようお祈りしております』
「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げますの類語や言い替え
・『謹んで新年のお慶びを申し上げます』
ビジネスシーンでの新年の挨拶表現において、一番見掛ける形です。
このように使っておけば間違いはなく、若い人でも問題なく用いることができます。
『謹んで新年をお祝い申し上げます』
親しい間柄であれば、この表現で十分です。
ビジネスでも何度かやりとりのある相手であれば普通に使える表現で、無理に堅い表現を使いたくない場合に向いています。
まとめ
「新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます」は、とても堅い新年の挨拶表現です。
使える相手が限られているため、ビジネスシーンでは用いない方がよく、若い人ほど無理にこのように使うことはありません。