ここでは「本件について」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「本件について」とは?
「本件について」は、この前に述べた件についてという意味になります。
よって、この表現を使う前にその件について挙げておく必要があり、改めてその中の何かを語る前に使われます。
例えば、そこまでに新製品の開発に対して色々と述べた後に、この表現を使って「本件について、予算的に難しい部分は〜」のように用いられ、それについて「この新製品の開発の件について」などと使っても意味は一緒ですが、それを略して伝えることができます。
つまり、長々と「○○の件について」のように書く代わりになり、そのような内容を含む文章で用いられています。
この表現を使うことで文章として多少なりとも堅くなるため、ビジネスやそれに準じるシーンに向いており、会議のための資料やその議事録などでよく見掛ける表現です。
「本件について」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「本件について」は、それがどの件なのかが分かる形で使わないと、何について語っているのかということになってしまうので注意が必要です。
基本的には直近に述べた内容がそれにあり、改めてそれについてという用い方になると考えてよく、いくつかの話が混在している中で使うことはできません。
Aについての話であれば、その前にもずっとその話だった後に、改めてそのAについての何かを取り上げて話を続けるという時に適しており、先のように「Aについて」と使っても同じことですが、そのAが文字数的に長かったり、同じ文言を繰り返して使うのは文章として見栄えが悪いなどと考えて用いることが多いです。
また、遭えてこのように使うことで、この後に続ける内容を強調させたいという意味から用いることもあります。
「本件について」を使った例文
・『本件について、一番問題になるは納期だと思われます』
・『本件について、何かありましたらこのメールにご返信ください』
「本件について」の類語や言い替え
・『この件について』
このように用いても意味は一緒で、「本件について」と同様に、これ以前に述べた件について改めて語る時に使われています。
「本件」とするよりカジュアルな表現になるため、文章の流れでそちらの方が適していると思った時に使うといいでしょう。
まとめ
「本件について」は、この前に述べていた内容のことを指して、それについてという意味で用いられます。
ビジネスでは遭えてこのように使って、この後に続く内容に注目させるといった用い方をすることもあり、使い方次第で文章自体をうまくまとめることができる表現です。
