この記事では「本来ならばこちらからお伺い」について解説をします。
「本来ならばこちらからお伺い」とは?意味
本当なら自分の方から行くべきなのに、という意味です。
「本来」には、それがあたり前であること、本当ならという意味があります。
「こちら」は話し手側のことを指しています。
「から」は動作や作用の起点を表します。
「伺い」は「聞く」「尋ねる」「問う」「訪問する」「訪れる」の謙譲語です。
「お」は相手を敬う意味で用いています。
「本来ならばこちらからお伺い」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、本当なら話し手の方からある人の場所に行くべきなのに、それができなかったときに使用をします。
本当なら自分の方から行くべきなのに、相手がこちらに来てくれた場合は、一言謝罪をした方がよいでしょう。
相手のところへ行かず、向こうから来てもらうようでは、失礼になります。
また、来てもらう手間をかけさせています。
忙しかったり、距離的な問題があったりすると、こちらから行くことができないかもしれませんが、失礼のない対応を心がけましょう。
「お伺い」の後には言葉を続けて「お伺いすべき〜」といった使い方をします。
「お〜する」の形で謙譲の意、「伺う」も謙譲の意を表すので、同じ種類の敬語を重ねています。
そのため、「お」は使わない表現にします。
「本来ならばこちらからお伺い」を使った例文
・『本来ならばこちらからお伺いすべきなのに申し訳ございません』
「本来ならばこちらからお伺い」の返答や返信
申し訳ないという気持ちを伝えているなら、「気にしないでください」の意を伝えるとよいでしょう。
相手の方から来なかったことを許している気持ちが伝わります。
ある場所に来たことへお礼を伝えているときに、来ることが負担ではないということを伝えれば、相手は申し訳ないという気持ちを持ちにくくなります。
来なかったからと責めてしまうと嫌な思いをさせます。
今後は相手の方から来て欲しい場合は、柔らかく伝えるとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、本当なら自分の方から行くべきなのに、それができなかったときに伝えるものです。
相手が来てくれたならば、謝罪をしたり、感謝を伝えたりしましょう。