ここでは「来る年」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「来る年」とは?
「来る年」は、1年単位で次の年という意味になります。
ですが、いつでも使うことができるという訳ではなく、毎年12月に入ってから用いられるのが通例となっています。
例えば、12月10日頃に「今年は色々と大変なことばかりだったので、来る年はいい一年になって欲しいと思っています」のように使われており、口語にはあまり向いていないため、メールなどの文章でよく見かける表現です。
次に“やってくる年”と考えると分かりやすく、それを近くに控えた12月がちょうど使うのに適しているタイミングとなっています。
「来る年」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「来る年」は、先のように12月にならないと、「来年」として用いるには早い表現です。
よって、11月までに次の年のことを表したい場合にはそのまま「来年」と使うもので、この表現は12月になってからでも問題なく用いることができます。
よって、無理に「来る年」とそれを言い替える必要はないながら、そろそろそのような(今年が終わる)時期だという意味を暗に含んでいるため、ビジネスシーンよりもプライベートな間柄で季節感を出すために使われることが多く、そういった時期の手紙のやりとりで用いるのに向いています。
「来る年」を使った例文
・『来る年には卒業が控えているので、それに向けてまた忙しくなりそうです』
・『毎年この時期には来る年への期待を込めて、早めにお参りに行っています』
「来る年」の類語や言い替え
・『ゆく年』
こちらは過ぎ去っていく「今年」のこととして用いられます。
やはり同様に12月になってから使われる表現で、「そろそろゆく年が名残惜しいと感じられる時期になりました」のような用い方をされています。
この両方を合わせて「ゆく年と来る年」といった使い方をすることもあり、意味はそのまま今年と来年となります。
まとめ
「来る年」は、12月になってから用いる表現で、「来年」という意味になります。
その「来年」とするよりもそろそろ年末だといった季節感が出ることから、親しい間柄における手紙などでよく使われており、そのような文章向けの表現です。