ここでは「格別のご配慮を賜りますよう」という表現の使い方や注意点などについて、詳しく見ていきます。
「格別のご配慮を賜りますよう」とは?
「格別のご配慮を賜りますよう」は、普通に考えうる範囲を超えた心遣いをお願いしたいという意味になる表現です。
この後に「お願い申し上げます」などと付けて使うもので、その意味だけを考えると、何とも図々しいお願いだと思ってしまいそうですが、実際にも使われた方がそう感じてしまうこともあるだけに、使い方には注意が必要になります。
この表現は文章で使われるもので、文末向きです。
そこまでに書いてきた色々な内容が最終的にその相手に向けたお願いで、最後にこの「格別のご配慮を賜りますよう」と結ぶという使い方になります。
完全にビジネス向けの表現ですが、日常でも目にすることがあり、その多くは支援や投票などを呼びかけるもので、それだけお願いしたいと思って使っています。
「格別のご配慮を賜りますよう」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「格別のご配慮を賜りますよう」は、例え図々しいと思われたとしても、それだけお願いを聞いて欲しいといった時に用いられます。
よって、言葉遣いこそ丁寧そのものですが、形振り構っていられないといった時に使う表現です。
先に支援や投票を呼びかける際に使われることがあると書きましたが、正にそのような時がいい例で、選挙の際に有権者に対してこのような表現の入ったチラシが配られるような光景は特に珍しくありません。
「格別の」をとった形であれば、注意のために使われることもありますが、「格別のご配慮を賜りますよう」としてしまうと、無理なお願い、心遣いを期待している場合にしか使えなくなってしまうと考えてください。
「格別のご配慮を賜りますよう」を使った例文
・『どうかご支援のほど、格別のご配慮を賜りますようお願い申し上げます』
「格別のご配慮を賜りますよう」の類語や言い替え
・「格別のご厚誼を賜りますよう」
「ご厚誼」は「ごこうぎ」と発音し、親しい付き合いや心遣いといった意味になります。
つまり、解釈としては「格別のご配慮を賜りますよう」と変わることはなく、やはり無茶に近いお願いごとをする際の最後の締めとして用いられることが多い表現になります。
ただし、こちらは「ご厚誼」といった普段まず見掛けることのない難しい言葉を使っているため、厚かましい上に仰々しくなってしまう懸念があるので使う際には注意が必要です。
まとめ
「格別のご配慮を賜りますよう」は、使いどころが難しい表現で、ここぞいう場面で無理を承知のお願いといった解釈で用いられます。
「格別の」が付かない形であれば、注意のためにも使えますが、「格別のご配慮を賜りますよう」といった表現だと使い方がほぼ固定されてしまうと覚えておきましょう。