この記事では、「検討していただけたでしょうか」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「検討していただけたでしょうか」とは?
「検討していただけたでしょうか」は、こちらが提示した事柄について、よく考えて決めてくれたか確認する丁寧な表現です。
「検討+して+いただけた+でしょうか」で成り立っている語で、「検討」は「ものごとの是非を色々な角度からしっかり考えること」という意味、「して」は動詞「する」の連用形「し」+接続助詞「て」、「いただけた」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の可能形「いただける」の連用形「いただけ」+助動詞「た」、「でしょうか」は丁寧語「です」の未然形「でしょ」に、推量の意味の「う」、疑問の終助詞「か」が付いた語、全体で「ものごとの是非をしっかり考えてもらえただろうか」の敬語表現になります。
「検討していただけたでしょうか」の正しい敬語表現
「検討していただけたでしょうか」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『ご検討いただけたでしょうか』
「お・ご〜いただく」で一つの敬語表現となり、「して」という動詞は省略できます。
「検討していただけたでしょうか」を使った例文
「検討していただけたでしょうか」を使った例文は以下の通りです。
『お見積もりの件、検討していただけたでしょうか』
商品・サービスについて見積もりを作成して送った後、どうなったか確認する意味で使われます。
『契約期間延長について、検討していただけたでしょうか』
商品・サービスの契約を延長したいと申し出たあと、どうなったか確認する意味で使われます。
「検討していただけたでしょうか」の類語や言い替え
「検討していただけたでしょうか」の類語や言い替えは以下の通りです。
『ご検討いただけましたか』
「ました」が丁寧語「ます」の過去形ですので、過剰敬語を避けるために「でしょうか」を使わない表現です。
現在では「ますでしょうか」も習慣的に認められています。
『ご勘案いただけたでしょうか』
「勘案(かんあん)」は「複数の要素をあれこれ考え合わせること」という意味です。
『ご一考いただけたでしょうか』
「一考(いっこう)」は「一度考えること」という意味です。
まとめ
今回は「検討していただけたでしょうか」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。