「楽しみにしておりましたが」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「楽しみにしておりましたが」とは? ビジネス用語

「楽しみにしておりましたが」とは?

ビジネスメールや会話での使われ方や敬語の使用方法を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「楽しみにしておりましたが」とは?

この言いまわしの基本となる「楽しみにしております」は、相手と今後何らかの接触を持つことになっており、それによってこれから起こることに対して期待している、あるいは心待ちにしている気持ちを表わした言葉です。

このことから、相手に対して好意を持っていることが伝わります。

しかし、この言葉には後ろに「したが〜」がついています。

「したが〜」は動詞「する」の連用形に完了の助動詞「た」と接続由「が」がついたもので、前文の内容を受けてそれに反することを述べる場合に使用します。

よって、「期待して心待ちにしていたけれども〜」という意になります。


「楽しみにしておりましたが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この言いまわしは例えば、営業活動にあたって面会の約束を取り付けたものの、その面会を心待ちにしていたところ何らかの理由でその約束が果たせなくなった場合に、この言いまわしを用い、後に続く文にその理由などを述べます。

これにより、心から楽しみにしていた約束の面会が取りやめとなって大変残念な気持ちであることが相手に伝わります。

その他、次回再び会うことを期待していた場合や晴れ姿を見ることを期待していた場合、催し物の開催を案内していた場合なども同様です。

これらが実施できなくなった際にこの言い回しを使って残念な気持ちを相手に伝えます。


「楽しみにしておりましたが」の正しい敬語表現

この言いまわしの「おります」「います」の謙譲語となり、丁寧語の「楽しみにしています」よりも丁寧な敬語表現になります。

よって、目上の人や取引先に対して敬意を表わす際に用いられます。

「楽しみにしておりましたが」を使った例文

この言いまわしを使用した例文を以下に紹介します。

・『当日お会いできるのを楽しみにしておりましたが、急遽急ぎの案件が発生しまして今回は参加できなくなりました』
・『来月開催予定のイベントへのご参加を期待しておりましたが、長期出張されるとのことで大変残念です』

「楽しみにしておりましたが」の類語・言い替え

この言いまわしの類語・言い替え例を以下に紹介します。

・『心待ちにしておりましたが〜』
・『待ち望んでおりましたが〜』
「心待ちにしておりましたが」はこれから先に起こることを心の中で期待しながら待っていましたがの意です。

「待ち望んでおりましたが」は先に起こると期待していることが実現するのを待ち焦がれていましたがとの意です。

まとめ

この言いまわしは、先のことに対し期待して待っていたが何らかの理由等によりそれが実現できなくなったことを伝えるフレーズです。

この文の後に続けて、理由や残念な気持ち、お詫び等を述べます。

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