この記事では、「楽しみになられたと思います」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「楽しみになられたと思います」とは?
「楽しみになられたと思います」は、相手がイベントで楽しい時間を過ごしたことを思いやる挨拶の言葉です。
形式的な言葉ですので、どれだけ楽しかったのかという度合いは関係ありません。
「楽しみ+に+なられた+と+思います」で成り立っている語で、「楽しみ」は「心がはずんで明るい気持ちになること」という意味、「に」は接続助詞、「なられた」は動詞「なる」の尊敬語の過去形、「と」は接続助詞、「思います」は動詞「思う」の連用形「思い」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「心がはずんで明るくなったと思う」の敬語表現になります。
「楽しみになられたと思います」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「楽しみになられたと思います」は、相手が休暇を取って趣味や旅行を楽しんだり、普段は行かないイベントに参加した時に使われます。
丁寧な表現ですが、ややまわりくどく、「楽しみ」は動詞「楽しむ」として使い、敬語表現にした方がスッキリして、言い易くなります。
「楽しみになられたと思います」の正しい敬語表現
「楽しみになられたと思います」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『楽しまれたことと存じます』
動詞を「れる・られる」にすると、受身形または敬語表現になり、「楽しまれる」は動詞「楽しむ」の敬語表現になります。
「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語です。
「楽しみになられたと思います」を使った例文
「楽しみになられたと思います」を使った例文は以下の通りです。
『クラシックのコンサートを楽しみになられたと思います』
相手がコンサートに行ったことを聞いて、挨拶文として引用しています。
『ご家族とのご旅行を楽しみになられたと思います』
相手が休暇を取って家族旅行に出かけたことを聞いて、挨拶文として引用しています。
「楽しみになられたと思います」の類語や言い替え
「楽しみになられたと思います」の類語や言い替えは以下の通りです。
『楽しい時間をお過ごしになったと存じます』
「楽しい時間を過ごす」で、「楽しむ」をより具体的に表しています。
『ご堪能なさったことと存じます』
「ご堪能(たんのう)」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「堪能」は「十分に満足すること」という意味です。
『ご満喫なさったことと存じます』
「ご満喫(まんきつ)」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「満喫」は「十分に味わい、心から満足すること」という意味で、食事以外にも使われます。
まとめ
今回は「楽しみになられたと思います」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。