空間の端っこを意味する言葉が「片隅」です。
しかしこれは記憶に関する話をする上でも、よく使われる言葉です。
どんな用法があるのかや、言い換えは可能かについて考えてみましょう。
「片隅」とは?
中心からは離れている隅っこや、目立たないところという意味があります。
記憶することを言い表すために使われる言葉です。
「片隅」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務中には誰かに情報を知らせる機会が度々あり、それは記憶にとどめて欲しい、覚えてもらいたいと思うこともあるでしょう。
その際に「片隅」を用いることができます。
その際には「頭の片隅」「記憶の片隅」のような使い方が一般的です。
これを相手に言うことで、記憶の真ん中ではなく端っこのほうに記憶してもらえればと、控えめな印象を与えることができます。
また自分自身の記憶についても、片隅で言い表すことは可能です。
一方で何か贈り物をするような場合にも、「片隅にでも飾っていただければ」のように使われます。
この場合にも上と同様に、遠慮した気持ちを表すことができるでしょう。
「社会の片隅」のように、広い場所の端っこについて言い表す時にも使えます。
「片隅」を使った例文
・『今回のことにつきましては、記憶の片隅にでも留めていただければと思います』
・『心ばかりの花束ですが、お部屋の片隅にでも飾っていただければ幸いです』
「片隅」の類語や言い替え
「隅(記憶の隅)」とする場合には、片隅と同じ意味になって、記憶だけでなく物を置く場合にも使えます。
「心の隅」とすれば、心中の端っこの意味として使うことができるでしょう。
他に「端っこ」「隅っこ」が使えますが、これらはカジュアルな会話に使う場合に限る表現です。
「念頭」は、心の内を意味する言葉で記憶について言い表すため機能しますが、隅っこの意味はない表現となります。
「心の内」は、心の中を意味して記憶に使えますが、こちらも隅っこの意味がありません。
「胸の内」「留意」とする場合も似た意味になります。
まとめ
物理的な場所を表したり、記憶に関する話で使えるのが「片隅」なのでした。
これを用いることにより、覚えて欲しいことや飾ってほしいことなどを、控えめな印象で伝えられるでしょう。
言い替えるならば「心の隅」などが存在しますが、場面に相応しい表現を選ぶ必要があります。
