「現状では」の敬語とは?
言葉の使い方や敬語・言い換えを徹底解釈していきます。
「現状では」の意味
「現状」は「現在の状態」を意味する言葉です。
仕事で、上司やお客様に対して、仕事の進捗状態を説明することは当たり前で、「報連相(報告、連絡、相談)」と言う言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
似た言葉に「現況」という言葉もありますがどの様に違うのでしょうか。
その辺りも述べていきたいと思います。
「現状では」の敬語での使い方や表現方法
「現状では」の敬語での使い方を見ていきましょう。
「現状」と「現況」の違いとは
辞書で調べてみると、「状態」は移り変わりゆく人や物事のある一時点における様子、「状況」は物事の変化していくその時の様子と書かれています。
具体的な使用例
例えば、上司から、「仕事は順調にこなしているの」と尋ねられたら、貴方は上司に進捗報告をしなければいけません。
その場合、「現状では、計画通りに進捗しております」と答えるでしょう。
仮に、遅延が発生しているならば、「現状では、1週間の遅れが発生しております」の様に答えるでしょう。
現状維持と言う言葉がある様に、メンテナンスや保守等では「現状は正常に動作しております」、「現在のところ、問題はありません」と返答する場合があります。
別の言い方をするならば、「今のところ」、「現時点では」、「目下」等に置き換えられます。
その為、「現時点では以下の状態になっております。(後に進捗状態の説明が続く)」とも言っても構いません。
状況判断と言う言葉がある様に、その時の状況をどの様に判断するのか、即ち、良いと判断するか、悪いと判断するかという場面に遭遇することもあるでしょう。
その様な場合は「現況」にあたります。
どっちを使うのが正しいのと迷う場合が出て来るかも知れません。
その時は、「変わりゆく仕事の状態の変化」なのか、状況判断から分かる様に物事の変化しているその時の様子を意味するのかで考えると理解しやすいのではないでしょうか。
物作り、工場、製造業など商品を作る、何かを開発すると言う場合は、「現状では」を使うケースが多い様に感じます。
本来、正しく動作している必要のあるもの、例えば、電車運行、電気・ガス・水道などのライフラインは正業に動いていることが重要です。
しかし、台風、地震、災害等のトラブルが発生した際には、「現況を説明して下さい」と上司から言われることがあるでしょう。
「現状では」の言い換えや使用例
・『現状では、計画通りに進捗しております』
・『現状は正常に動作しております』
・『現時点では、計画通りに進捗しております』
・『目下、計画通りに遂行しております』
使用例では「現状では」の使用例、別の言い方を挙げました。
使用例には記載していませんが、「現状」と「現況」との違いは上記に記載致しました。
まとめ
「現状では」、どんな仕事あれ、上司やお客様に仕事の報告は義務であり、責任でもあります。
その為、「現状では」はよく使う言葉です。
上司とお客様では「現状では」に繋がる言葉の言い方が違ってくると思います。
その辺りも上手く、敬語を使って、使い分けして下さい。