目上の人に言葉を伝えようとする時には、「申し上げたく」が使われることがあります。
感謝や謝罪にも深く関わっているこの表現の、適切な使い方などについて確かめてみましょう。
「申し上げたく」とは?
言うの謙譲語となる「申し上げ」と、「〜したかったので」などを表す「たく」を併せ、相手に伝えたいことを示す丁寧な表現です。
「申し上げたく」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
特定の人物に対して、一刻も早く感謝や謝罪などの連絡を伝えなければならない場面はあるものです。
そんな時に「申し上げたく」を用い、相手にその思いを伝える使い方をします。
基本的にこの表現は、自分よりも目上の人や顧客に対して使うのが一般的です。
これを使う後には「メールさせていただきました」など、何を目的としているかを明確にする表現を付けたり、「存じます」と丁寧な言葉を繋げていくことができます。
「申し上げたく」を使った例文
・『一言謝罪の言葉を申し上げたく、ご連絡させていただきました』
・『この度のご厚意についてお礼を申し上げたく、メールいたしました』
「申し上げたく」の類語や言い替え
「お伝えしたく」は、知らせることを尊敬語の形にした「お伝え」を用いることで似た意味になる表現です。
「申し述べたく」は、自分の事情などを相手に話し伝える意味の「申し述べる」を使った言い方になります。
「申し上げたいと思い」の場合は、〜したいと考えていることを表す「たいと思い」によって同じ意味になる言い方です。
「申し上げたかったので」は、「たく」の標準的な意味である「〜したかったので」を使った形ですが、敬語の形ではありません。
まとめ
相手に早急に伝えたいことを丁寧に表す時に、「申し上げたく」を使うことになるのでした。
この言葉は目上に対して相応しいものですが、何を目的としているか明確にする必要があります。
言い換えるなら「お伝えしたく」「申し述べたく」などが適切です。
