言葉の選び方で、どのような人か判断されてしまうこともあるもの。
「異動してから」の正しい使い方を見ていきましょう。
「異動してから」とは?
ビジネスマンにとって、避けて通れないのが異動です。
会社から辞令が出て、別の部署や勤務地に行くことを意味しています。
この場合は「してから」と続いているので「異動後の気持ち、働き方」について述べている表現といえるでしょう。
「異動してから」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
異動は間違った使い方ではありませんが、事務的な響きをもつ表現なので、シーンによっては冷たく聞こえることがあります。
とくに目上の方など、役職が上の方に対しては不適切なことも。
異動のことを丁寧に言い換えると「ご栄転」や「異動される」となるので覚えておきましょう。
また「異動してきた人」と呼ぶのも、軽い言い方になります。
「〇〇部署から、こちらにやって来られた方」と言い直して、気遣いの心を見せていきましょう。
「異動してから」を使った例文
・『異動してから、どのくらい経ちますか』
・『この度のご栄転で、心境の変化はありましたか』
「異動してから」の類語や言い替え
同じような言い方に「出向してから」もあります。
出向は契約を結んでいる、他企業で働くことをいいます。
グループ企業で他の業務にあたることを指すことが多いです。
「〇〇さんが出向されてから、もう半年になりますね」と用いられています。
また言い替えの表現として「栄転されてから」や「ご栄転なさってから」が挙げられます。
「ご栄転」はかつてのポジションより、高い地位に就くという華やかな意味があります。
「ご栄転なさってから、ますますお忙しい日々をお過ごしのことと存じます」や「〇〇部長が栄転されてから、こちらの部署はてんてこ舞いです」と用いられています。
「異動してから」よりも、丁寧な言い方にまとまっています。
覚えておきましょう。
まとめ
「異動してから」の正しい使い方を見てきました。
それぞれの意味を知って、敬語力を上げていきましょう。