「目処が立たない」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「目処が立たない」とは?
このフレーズの「目処」とは、「近い将来に解決する見込み」「目指すところ」「物事の見通し」といった意です。
また、「立たない」は「立つ」の否定形表現です。
「目処が立つ」とは、「将来の見通しが立つこと」「目標達成の見込みがつくこと」を意味します。
なお、同様の意味を持つ言葉として「目処がつく」というフレーズがあります。
ほぼ同じ意味ですが、「目処が立つ」は見通しが明確になること、「目処がつく」は見通しがまとまると覚えましょう。
このフレーズは「目処が立つ」を否定する表現です。
そのため、このフレーズは「まったく見通しがつかない」「先行きが全く分からない」「どうしようもない状態」という意味合いになり、「終わる予定がない」というニュアンスを含みます。
「目処」は「目途」とも書き、「目途が立たない」(あるいは「目処がつかない」)と同じ意味になります。
ただし、「目処が立つ」の否定形として「目処がない」とするのは誤りです。
このフレーズは、基本的にビジネスシーンにおいて、何かを計画している時やこれから何かを行なう際に、その終わりが見えなかったり、いつ始められるのか分からない場合に用います。
「目処が立たない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「目処が立つ」を否定する表現形は「目処が立たない」(あるいは「目処がつかない」)であり、「目処がない」という使い方はしませんので注意してください。
この場合、正しい使い方は「目処が立っていない」とします。
「目処が立たない」を使った例文
・『このまま行くと完成する目処が立たない』
・『リストラで職を失い、このままでは今後の生活の目処が立たない』
・『万博の予算が膨らみすぎて、最終的にいくらになるのか目処が立たない』
「目処が立たない」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『見通しが立たない』
・『見当もつかない』
・『目算が立たない』
・『見込みが立たない』
まとめ
仕事には締め切り・納期がつきものです。
現状報告・進捗報告をする際に「目処が立つ」「目処がつく」という表現は役に立ちます。
また、目処が立たないと感じた場合は、ヘタに誤魔化したりせずに、このフレーズのように答えておく方が後から困らずに済みます。