メールや手紙で「相変わらず酷暑が続いております」という文を見ることがあります。
どんな時に使うのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
「相変わらず酷暑が続いております」とは?
「相変わらず酷暑が続いております」は、「相変わらず」、つまり予想や期待を裏切って変化がないこと、「酷暑」は「こくしょ」と読み、平年の気温に比べてものすごく暑いことを指します。
「おります」は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語の「ます」を組み合わせたものです。
これらを一文にした「相変わらず酷暑が続いております」は、その後に続ける文と合わせて毎日ものすごく暑い日が続いていますが(体調はいかがですか、いかがお過ごしでしょうか)と挨拶文の中に相手の安否や健康状態を気遣って入れる文です。
「酷暑」とあるので、使う時期は夏、特に暑中見舞いでよく使われるフレーズです。
「相変わらず酷暑が続いております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
では、「相変わらず酷暑が続いております」はどう使うのが正しいのでしょうか。
ビジネス文書においても、個人宛の手紙においても前文の構成は、①頭語(拝啓、謹啓など)②時候の挨拶③相手の繁栄を喜ぶ言葉または感謝の言葉、相手の安否を尋ねる言葉、自分の現状を伝える言葉④本文⑤結びの言葉、となります。
「相変わらず酷暑が続いております」は②の部分、時候の挨拶として使われる文の一つです。
その後に続く文で相手の安否を尋ねます。
相手のことを聞いた後には、自分の現況も続けて入れ、安心感を与えるようにしましょう。
例えば『相変わらず酷暑が続いておりますが、〇〇様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
私はお陰様で変わりなく過ごしております』といった文となります。
最近の暑さは体にこたえますが大丈夫ですか、ということを確認する目的で使います。
頻繁に会う相手というよりは、会ってから少し時間が経過している目上の人、又は社外の人に対して使う文章と言えるでしょう。
「相変わらず酷暑が続いております」は基本的には手紙など、文章で使われるフレーズですが、そこまで堅苦しい表現ではないので、親しい間柄での手紙やメールの中でも使えます。
「相変わらず酷暑が続いております」を使用した例文
『相変わらず酷暑が続いておりますが、皆様お変わりはありませんか』
『相変わらず酷暑が続いておりますが、ご家族の皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます』
『相変わらず酷暑が続いております。
どうかくれぐれもご自愛ください』
挨拶文の冒頭で使うときは「相変わらず酷暑が続いております」の後には、「が」で相手および相手に関係する人を気遣って、安否を尋ねる文を続けます。
締めの部分で使うときは、続いておりますで区切り、お体に気をつけてくださいという意味の「ご自愛ください」を続けます。
「相変わらず酷暑が続いております」の類語や言い替え
では、「相変わらず酷暑が続いております」を他の言葉で言い替えるならばどのようなものがあるのでしょうか。
「相変わらず」を「連日」や「毎日」、「酷暑」を「猛暑」、「厳しい暑さ」としてもよいでしょう。
まとめ
「相変わらず酷暑が続いております」は、メールや手紙、文書の挨拶文において時候の挨拶で使い、続く文章とともに相手を気遣い、健康状態や様子はどうなっているかを確認したり、体を大事にしてくださいということを伝えるための文です。
相手に尋ねたら、自分の現在の状況も続けて伝えましょう。