この記事では、「知見を持ち合わせておりません」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「知見を持ち合わせておりません」とは?
「知見を持ち合わせておりません」は、相手からの質問などに対して答えが分からないと伝える丁寧な表現です。
「知見+を+持ち合わせて+おりません」で成り立っている語で、「知見(ちけん)」は「見聞して得た知識」という意味、「を」は接続助詞、「持ち合わせて」は動詞「持ち合わせる」の連用形で「ちょうどそのときに持っている」という意味、「おりません」は動詞「いる」の丁重語「おる」の連用形「おり」に、丁寧語「ます」の否定形「ません」が付いた語、全体で、「今は知識がない」の敬語表現になります。
「知見を持ち合わせておりません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「知見を持ち合わせておりません」は、相手からあることについて質問された時や、専門的な話題について意見を求められた時などに使われます。
非常に丁寧な表現ですが、「知見」という言葉は難しく、相手が理解できないと恥をかかせることになってしまいますので注意しましょう。
また、単なる知識不足で分からない場合は、後できちんと調べて返答できる様にしておくことが大切です。
「知見を持ち合わせておりません」を使った例文
「知見を持ち合わせておりません」を使った例文は以下の通りです。
『あいにく芸術については知見を持ち合わせておりません』
相手から絵画や彫刻など芸術について話題を振られた時に使われます。
『プログラミングについては知見を持ち合わせておりません』
顧客から質問された時に、自分の専門外であり、プログラミングについては専門のスタッフがいることを伝えています。
「知見を持ち合わせておりません」の類語や言い替え
「知見を持ち合わせておりません」の類語や言い替えは以下の通りです。
『分かりかねます』
「かねます」は動詞「かねる」の丁寧語で、「〜しようとしてできない」という意味、「分りません」という丁寧語です。
『存じ上げません』
「存じ上げ」は動詞「存じ上げる」連用形で「知る」「思う」の意の謙譲語、全体で「知りません」の敬語表現になります。
『お答えいたしかねます』
「お答え」の「お」は謙譲語の接頭辞、「いたし」は動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形、全体で「答えようとしてできない」の敬語表現になります。
まとめ
今回は「知見を持ち合わせておりません」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。